MONTAGE購入に向けての巻

ヤマハのシンセ新製品MODXがイマイチだったので、腹をくくってMONTAGEを買おうと計画していろいろ調査していたときのメモです。購入後の感想はまた後ほど。もともとFM音源が好きでMONTAGEはほしいと思っていました。

※要調査
アサイナブルコントローラを動作させたときに出力されるMIDI CCナンバーが不明。

※調査完了
MIDI
ノートオフベロシティ:ゼロ固定*1
サスティンペダル:連続可変で送受信可能。
(音色パラメタ)
フィルターキーフォロー:4ポイントでオフセット設定とかなり細かい。稀に見る変態仕様だが、FM-Xのモジュレータ・レベルスケーリング(DXと同タイプ)と整合性を取るためと思われる。
アンプのキーフォロー:AWMではフィルターキーフォローと同じ機能。やはりFM-XはDXと同じスケーリング。あまり使わない。
ベロシティ・センシティビティ:フィルターとアンプの両方にある。レベルとレートで個別に設定するタイプ。
LFO:開始時の角度を設定できる。
LFO2:LFO2は、FM-XではオペレータごとにON/OFFできる。超重要。モジュレータのみに作用させることで連続的に倍音構成を変化させられる。
(操作性)
音色選択画面:音色名でのソートが可能。便利。
ペダル:ハーフペダルが使える。FC3という製品。
ソフトペダル:なし

*1:この仕様は良くない。たとえばRoland INTEGRA-7は64で通常の発音になり、ゼロだと最も遅い離鍵の扱いで余韻が伸びる音色が多い

ヤマハ reface CS とか最近のハードシンセの巻

イケベ楽器の鍵盤堂で reface CS を試奏してきました。すごく面白いし、サウンドも良いので思わず買ってしまいました。名前はCSですけど、中身は完全に新規のバーチャルアナログシンセなんですね(いまさら知る)。

※ビビッときたところ
・超高速LFO
・謎のオシレータシンクやクロスモジュレーション
・キレのいいフィルター
Moogを彷彿させる粘っこいポルタメント
・シンプルだけど過激なエフェクター
・パラメータの取捨選択が絶妙
・パラメータはリアルタイムコントロールで変化幅が大きい
・8音ポリ。どうせ4音だろうと思ったら両手で弾けちゃう。

※出来の良いところ
どれだけ無茶なことをやってもとりあえず音が出る。

これは楽器としてすごく大事だと思っていて、変なことをやって音が出なくなってしまうと、知識がない人にはリカバリーできない可能性もあるので、無茶なセッティングでも鍵盤を弾けば確実に音が出るのは安心感があります。

最初は高速LFOを駆使してFMっぽいベルを鳴らして遊んでいたんですけど、普通にクロスモジュレーションで同じような音が出るとか、エフェクトの変化幅が大きくて容易に音色のバリエーションが増やせるところが面白いと思います。Prophet-5のような音程感希薄な音色が、Prophetより遥かにシンプルな操作で出せるので、興味がある人は売ってるうちに買ったほうがいいと思います。

Prophetといえば、Prophet Xも試奏してきましたけど、これはダメでした。方向性がさっぱりわかりません。DSIはこういう楽器は向かないんだなあと思いました。Prophet REV2と並べてあったんですが、圧倒的にREV2のほうが良くて。Xも相当開発に力を入れたと思うんですが、切なくなりました。

KORGはPrologueを試奏しました。このシンセはM1や01W時代のイケてた頃のKORGの音ではなく、それ以前のKORGっぽい独特な陰影のあるトーンで、すごくいいです。誤解を恐れずに言えば、現代的でソリッドなサウンドになったPoly-Sixだと思います。ユニゾンなどはなんとなくProphet-5のユニゾンサウンドに似てるのですが、よく聞くとProphetのような暖かさはなくどこか冷たくて透徹した音色で、大変に魅力的でした。

あと StudioLogic の Numa Stage も初めて試奏しました。黒鍵と白鍵のベロシティ設定が独特です。黒鍵は容易に強いベロシティが出るのに白鍵はかなり強打しないといけないので、マスターキーボードとして使うのはダメだと思いました。たまたまそういう設定だったのかもしれませんが。

ちなみに鍵盤堂に行った真の目的はヤマハ MONTAGE でした。MODX にガッカリしたので、もういいやって思ってサクッと MONTAGE 8 を買っちゃいました*1。USヤマハのサイトでIvoryのスタインウエイ波形が100$で売っててインストールできるっていうのが決め手になりました。88鍵モデルなのは、スレーブ音源として使用しないでMONTAGEの鍵盤でプレイしたいからです。ヤマハと他社のベロシティマッチングの問題は昔からさんざん悩んできたので、多少の差額で解決できるなら万々歳ですよもう*2。そしてスタンドを無料でサービスしてもらったので、差額でreface CSを買った次第です。今日はMONTAGEはろくに試奏しないでrefaceを遊び倒していました。一気に2台もシンセを買ったので店員さんも驚いていましたw

やるかやらないかわかりませんけど
ヤマハ reface CS でPhotoMusikを演奏してみた とか
ヤマハ MONTAGE FM-X音源 のみでPhotoMusikを演奏してみた とか
アホな企画は考えています。使いこなしのための練習ですね*3。MONTAGEは外部からのマルチティンバー駆動に難があるとか、内蔵シーケンサがイマイチということが下調べでわかっているので、そのあたりの癖も見極めたいです。

ということで、お金を使ったので仕事がんばります&その他出費を抑えます。

以上!

*1:ほぼ30年ぶりにヤマハシンセ購入

*2:ヤケクソ

*3:シーケンシャルのフィルターがエミュレートされているMONTAGEのPCM音源でPhotoMusikの演奏ができることはわかりきってる

Columbia Sound Treasure Series 宝島の巻

羽田健太郎氏が初めてアニメサントラの作曲を担当したアニメ「宝島」のCDが Columbia Sound Treasure Series から再発されます。11/28発売予定、2枚組で全曲網羅のようです。ANIMAXシリーズのCDは持ってますけど、Sound Treasure Series はマニア向けの企画で、解説なども充実しているので今から楽しみです。これまでもキャンディ・キャンディ海のトリトンサーキットの狼など、劇伴マニアのツボを押さえた作品選択がなされています。今回はこのシリーズでは初のハネケン作品なので、この後ハネケン関係の劇伴のリリースが続いてほしいなと思います。

columbia.jp

宇宙戦艦ヤマト2202第六章 回生篇 最速先行上映の巻(ネタバレ注意)

最速先行上映会に行ってきました。

いつもネタバレ書かないようにしてるんですけど、多少なりとも情報は書いてしまうのでいちおうネタバレ注意で、感想を羅列します。

  • 本編上映前に流れる「いままでのあらすじ」がすでにYouTubeで公開されている第五章までのダイジェストでした。

    『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第五章までのダイジェスト - YouTube

  • 第六章は上記のあらすじを踏まえて、3つの星の物語をその星の関係者を交えて順不同で一気に進めるので、視点や時系列が飛びまくります。ヤマト2202ではいままでもそういう回がありましたが、今回は最高レベルにひどい。脚本が破綻してるんじゃないかと思いましたが、最終的には強引に収斂させる方向に持っていって、ストーリーをまとめています。
  • ストーリーを一気に進めてくれるおかげで主要キャラにまんべんなく脚光があたっています。地球側ではセリフが少なかった島や再登場の新見さんもいいシーンがあるし、古代と雪の関係性も新たにしっかり掘り下げられたり、沖田・土方・山南トリオの美味しいシーンなど小ネタも充実。新キャラの銀河メンバーも出番が多く、藤堂親子の関係性も描写される。さらに加えて、ガトランティスは今まで以上に深い表現がなされ、デスラーの出番もしっかりあるといった具合で、この内容がよく90分足らずの尺に収まったなという感じです。
  • 視点が飛びまくる煽りを食らったのが劇伴です。視点が変わったことを音楽で表現するために、ヤマトに視点が来たらヤマトのテーマ、ガトランティスに行ったら白色彗星、ガミラスに行ったらガミラス国歌やデスラーのテーマ、といった具合で場当たり的にライトモチーフを使われます。結果として、唐突な場面転換と同時に唐突に音楽が始まります。これはよろしくないと思いました。
  • とはいうものの、あいかわらず要所要所ですごい名曲(新曲あり)が入って、ヤマトらしいトーンの形成に貢献していたと思います。困ったときの音楽頼み(音楽監督の吉田氏談)ですね。
  • 他に印象に残ったのは作画で、結城さんの作監回が2回あるんですけど絵柄を意識的に変えていたように思います。冒頭の19話はいつも以上の美麗作画、22話はタイガープロを彷彿させる荒々しいタッチの男臭い作画で迫力がありました。あとやっぱり湖川ズォーダーがかっこいいです。
  • 全体的な感想は「一気に風呂敷を畳み始めやがった」です。残りの話数が少ないのでいままでの伏線を回収に取り掛かるのは当然ですが、その伏線をいまここで持ち出すか!?というようなものもあります。おかげでキャラ描写にぐっと深みが増したので上手い手法だなあと思いました。
  • お気づきの方もいると思いますが、サーベラーというか桂木透子の声優はガンダムUCのマリーダさんなので、彼女はマリーダさんの役割を果たすことになるんじゃないかと思います。そうでないと、あれだけ彼女に尺を使った意味がありません。第六章はいよいよマリーダみが増してきました。
  • 自分はズォーダーに愛を認めさせたら勝ち、ということは以前から言っていますけど、ヤマト2199~星巡る方舟の古代君だとズォーダーとも対話の道を開きそのエンドを志向するはずです。自分は今回の「愛の戦士」はガトランティスのことだと思っていましたが、直接的にはズォーダーのようなのでそのエンドは難しそうです。
  • エンドロールのSpecial thanks に先ごろ亡くなった石塚運昇さんのお名前が書かれています。初日では拍手したいですね。

ドラマ「同窓会」(1993)から25年経ったの巻

禁断の愛を描いたドラマとして局地的に一世を風靡した「同窓会」の放映から、この10月で25年が経過します。音楽を担当したのがシンカリオン渡辺俊幸さんでして、良い曲が多かったのでサントラを購入して耳コピ演奏したりしました。

たとえば下記のようなものをやっております。

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サウンドの圧や低域の迫力がすごいですが、Roland JD-800とE-MU PROTESU-2のおかげです。JD-800はデカくて邪魔だったのでJD-990に買い替えましたたけど、断然800の方が音圧がありました。PROTEUS-2はまだ所有しているので今後どこかで使うかもしれません。ハープの音がそれです。

閑話休題

今回は25周年ということで、改めて「同窓会」関連曲を演奏しようと思ってます。いまのところ3曲の予定です。
米川英之「同窓会」ピアノソロ版
サウンドトラックより「Mild Winter」
・主題歌「CROSS ROAD」(Mr.Children

「進化理論」アレンジ中の巻

言わずとしれたシンカリオンの主題歌。ずっとアレンジを考えていたのでスイスイ書けました。SSSS.GRIDMANの主題歌もかっこよくて弾きたいんだけど、こっちのほうはもう頭の中では完成しているので優先しました。

原曲のベースが低くてゴリゴリ鳴ってるので、その感じを出したいと思ってます。

下記は気に入ってるところ。流れるようなメロディから、力強くビートを刻むパートへの移行がうまくアレンジできたと思ってます。自画自賛

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宇宙戦士バルディオスBGM 「アフロディアに花束を」「思い出ブルー・ドリーム」を演奏してUPしましたの巻

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ついに「思い出ブルー・ドリーム」をUPしました。いろいろありましたがようやく念願が叶いました。

バルディオスは当時めちゃくちゃハマって夢中で見ていました。ハネケンの音楽が好きになったきっかけの作品でもあります。テレビ版ではピアノがメロディを取る曲はなかったんですが、劇場版では最後に動画で演奏した曲が流れています。

そしてマスタリングにiZotopeOzone 8 Advancedを使いました。いままでUPしてきた動画はどれもひどい音質でしたが、多少まともになったと思います。みなさんもケチらずに有料ツールを使いましょうw