新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION 最終回の巻

 


BOYS AND MEN - 「進化理論」MV

 

自分はシンカリオンを25話くらいから見始めたので、だいたい1年間リアタイで見ることができました。最初は主題歌の大胆な転調に驚いたのがきっかけで、すぐにエヴァ新幹線(500系 Type EVA)が出てきて盛り上がって、そこから最終回までお付き合いしました。

劇場版も楽しみです。小さなお友達と一緒にガンガンズダンダンしたいですw

 


【2019.12月公開】 劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』  特報

 

 

 

プロメア 感想の巻(ネタバレあり)


映画『プロメア』ロングPV 制作:TRIGGER  5月24日〈金〉全国公開

 このPVが微妙だったので見に行かないつもりだったんですが、ネット上の評判が良かったので重い腰を上げて見に行きました。

物語的には、26話シリーズの最後の6話くらいをまとめました、という感じの映画です。つまり状況が終盤にさしかかったところから始まるので、最初からクライマックス感があります。

ただ映画内で流れている時間のスパンが短くて、やたらとスケールが大きい設定と乖離があるし(狙ったかもしれないけど)、全体的に忙しないのでもうちょっとゆっくり見せられないものかとか思いました。まあ老害的な感想かもしれません。

そして終盤のロボットものになるあたりから苦笑を禁じ得ない場面が続出。その前にも細かな演出で昔のSFアニメっぽい画が挿入されていたので予感はしましたが、昭和アニメのオマージュだらけ。戦闘シーンはカメラのスピードが速いので重量感がスポイルされていました。迫力はありましたが。あと澤野弘之の音楽もイマイチ。

挿入歌やピアノ曲はものすごくいいんだけど、戦闘シーンの音楽がガンダムNTのボツ曲ですか?という雰囲気がなきにしもあらず。これも無駄に耳が肥えてる老害的な感想ですね。

声の演技は最高。堺雅人堺雅人だったと言われてますが、自分はほとんど堺雅人のドラマを見たことがないので、イカれた演技に痺れました。

総評としては120点くらいのアニメですが(文句ばっかり書いてるけどとにかく楽しいので絶賛です)、なんでロボット出しちゃったのかなあと思いました。ドリルはやっぱり男はドリルだよな!という納得感があるけど、ガロクレをロボットで戦わせたのはちょっと残念で、もう一捻りほしかったところです。いろいろ刺さる要素はあったので、夏コミケで薄い本を買い漁ろうと思います。

海獣の子供(映画) 感想の巻

絵と音がすごかったです(小並感)

しかし、この手の宇宙生命輪廻の物語で売ろうとしても、もはや商業作品としては成立しないのではないかと感じてしまいました。

なにしろ実写では2001年宇宙の旅があり、アニメでは伝説巨人イデオン発動篇があるのです。これらを知らない人でも、「新世紀エヴァンゲリオンAIR/まごころを、君に」や崖の上のポニョといった作品があり、日本でアニメを見てきた人にとっては既視感だらけの映画になってしまっています。

ただ、これらの過去作品を上回ることはできないにしても別の切り口から描くことはできると思うのです。しかし割と正攻法にボーイミーツガールの導入から、スターチャイルドエヴァでいう使徒)である兄弟の覚醒を描き、海のお祭り(イデの発動、エヴァでいうサードインパクト)へと移行するので、我々はいったい何番煎じを見せられているんだろう?という気分になります。

これに輪をかけてしまうのが、渚カヲルのような観念的なことをペラペラと喋るキャラクター達(複数)です。これはもうお経だと思って聞き流したほうがいいと思います(笑)

などと盛大にディスっておりますが、もう一つのテーマと思われる決裂と和解に関しては原作の省略の仕方がうまく(原作は未読ですけど、ああ省略したんだな、ということはわかる)、人間が関与しようがないあまりにも壮大な宇宙生命輪廻と、人間同士の生命輪廻(ぶっちゃけ子作り)をきれいに対比できていたと思います。稲垣吾郎が主人公の父親をやっていて、天然でエロい感じを非常にうまく演じていました。母親も同じですね。桃はセックス(というか赤ちゃんが生まれる)のメタファーです。わかりやすい。

そんなわけで、一発見ていろいろ理解できるのは年齢相応の経験を積んだ人ではないかと感じました。ただ子供には子供なりの視点もありますし、先に上げた過去作品を知らなくてチンプンカンプンになりつつも素晴らしい絵と音楽(久石譲がかつてないほどいい仕事をしている)を満喫できる作品だと思います。ビスタでなくスコープサイズ(幅広画面)で作ってほしかったですね。

ロジェ・ムラロ ピアノリサイタル@トッパンホールの巻

近年のフランス系ピアニストには優れたテクニックを持った人が複数いますが、ムラロ氏そのうちの一人です。CDはいろいろ持っていて、主観的なショパンには違和感がありましたが、ラヴェルドビュッシーの演奏は極めてオーセンティックです。以前の日本の公演はNHKで放映されていて、これがよかったのでリサイタルに行きました。

harnoncourt.hatenablog.com

 

プログラム
モーツァルト ピアノソナタ K310
ラヴェル 鏡
ショパン 前奏曲集 op.28
・アンコール J.S.バッハ(ムラロ編):《御身がともにあるならば》BWV508/ショパンノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作

ラヴェル「鏡」が予想以上に素晴らしかったです。強弱、音色表現の幅がとにかく広い。しかし楽曲の把握力がすさまじいので、何をやっても説得力があります。
なおピアノはこの「鏡」に合わせて調整されていたと思われ、モーツァルトソナタでは第一楽章の音色制御に苦労したり(第二楽章から良かったです)、ショパン前奏曲集はピアニッシモが抜けるなど瑕疵もありましたが些細な問題でした。

 

※今後のトッパンホールでの公演
私の好きなピアニストが続々来日します。
ティーブン・オズボーン 11/1 ベートーヴェンソナタ30~32番
アレキサンドル・タロー 11/29 フランスバロック鍵盤楽器

C96(夏コミケ)にサークル参加しますの巻

コミケのスペースが取れました。
2日目(土曜日)南 オ-02b コスモピアニスト です。ヤマト2202の音楽本を出す予定です。

近況ですが、歯科の治療をはじめました。
唾液の分泌が悪くなる病気なので歯周病は必発といわれていて、しかし全身状態に不安があって年余に渡って放置していたのでけっこう悲惨な状況になってました。このたび主治医からOKが出たので、久しぶり歯科を受診しました。まず親知らずを抜きました(笑)。これ自体は大したことはなかったんですけど、歯石を取ったりするとあとになって痛いし、リンパ腺が腫れたり発熱もするので結構つらいです。いろいろ悪いところがあるので毎週少しずつ手を入れてもらう予定でしたが、体調的に無理そうなので隔週にしようと思います。この1年くらい以前より体調が良くなってきていましたので大丈夫だろうと思っていたんですけどね。やはり無理は禁物ですね。

YMO / BGM 2019リマスタリング盤レビューの巻

 YMOリマスタリング・シリーズの続編が出ました。今回はBGMとTECHNODELICの2枚ですが、とりあえずBGMのみについてレビューします。

BGM(特典無し)

BGM(特典無し)

 

BGMは自分が初めて買ったYMOのアルバムです。確か1983年ころに購入しているのでYMOはもう散開した後ですが、とにかくきちんとYMOに触れたのはこのときが初めてでした。
そのときの印象は、腰の座った太いサウンドがシルキーなベールの向こうから聞こえてくるというものでした。コンプレッションが効いた過激な音作りをしているけれど、一枚ベールを介すことで耳当たりがマイルドになっていると感じました。

ところが今回のリマスタリング盤は、そのベールを剥がしてしまいました。
結果、サウンドはクリアで分離が良くなり、個々の楽器の定位や音色がよりはっきりと伝わるようになっています。

これは通常なら良いマスタリングです。でもこのアルバムにおいては「違うそうじゃない」ということになるような気もしました。

羽田健太郎氏の命日に寄せての巻

今日はハネケンこと羽田健太郎氏の命日です。

自分は彼の大ファンで、小中学生の頃から耳コピしてはいろいろな曲を弾いてきました。ということで、ここにハネケン関係のピアノ演奏動画リストを公開します。下に行くにしたがって最近の動画になります。


宇宙戦艦ヤマト完結編「アクエリアス・レクイエム」を弾いてみた :楽譜付き
2013年の動画です。ヤマト完結編公開当時から弾いていましたが、当時のほうが上手かったような気がするので弾き直ししたいです。


マクロス 愛・おぼえていますかBGM「揺れ動く心」を弾いてみた:楽譜付き
大好きな曲ですが、愛おぼ公開当時は最初のピアノソロしか採譜できませんでした。いろいろ訓練してオケの採譜ができるようになり、ピアノレッスンを再開して多少上達したので弾ききることができました。


ヤマトよ永遠にBGM 「信じあう二人」を弾いてみた:楽譜つき
ここから2014年の動画です。公開当時自分は中学生で、生意気にも採譜チャレンジしてうまくいかず挫折していたのをリベンジしています。この曲が採譜できたので自信がついて、2014年はせきを切ったようにハネケン関係の楽曲をコピーしまくります。


さらば宇宙戦艦ヤマトBGM「想人」を弾いてみた:楽譜つき
この曲は音楽集とサントラで調性が違いますけど、サントラ版(D minor)が好きなのでそちらで弾きました。


宇宙戦艦ヤマトIII BGM 「ルダ王女の恋」を弾いてみた:楽譜つき
「信じあう二人」と同じコンセプトの曲で、演奏表現に注力してみました。


竹宮恵子「夏への扉」メインテーマを弾いてみた 羽田健太郎作曲:楽譜つき
夏への扉ハネケンサントラの隠れた名作で、公開当時から中途半端に耳コピしておりましたが、ようやくオケを含めて演奏できました。


さらば宇宙戦艦ヤマトBGM「大いなる愛」を弾いてみた:楽譜つき
冒頭は完コピでその後セルフアレンジという形になっています。


竹宮恵子:夏への扉 メインテーマ2 を弾いてみた 羽田健太郎 楽譜つき
今から考えると、夏への扉は低予算だったおかげでハネケンのピアノが満喫できたのではないかと思います。


宇宙戦艦ヤマト 2台ピアノ版 - 1人多重録音で弾いてみた
夏への扉のソロが弾けたのでこれも弾けるだろうとチャレンジ。なんとか弾けたのでいい気になって、ここから難度の高い曲が続きます。


宇宙戦艦ヤマト完結編BGM 「水の惑星アクエリアスとクイーン・オブ・アクエリアス」を弾いてみた 楽譜つき
さらにチャレンジ。


「渡る世間は鬼ばかり」作曲者による超絶技巧アレンジで弾いてみた:楽譜つき
さらにさらにチャレンジ。難しすぎて雑な演奏になってしまったのが反省点です。


伝説巨神イデオン 発動篇BGM 「死」を弾いてみた:楽譜付き
2016年の動画。ピアノによるコード4つ打ち系アニメBGMの歴史を俯瞰してみました。


宇宙戦士バルディオスBGM 「アフロディアに花束を」「思い出ブルー・ドリーム」を弾いてみた(楽譜付き)羽田健太郎
2018年の動画。念願だった思い出ブルー・ドリームをようやく弾きました。この動画でもコード4つ打ち系アニメBGMの歴史を振り返っています(笑)


宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち BGM「大いなる愛」を弾いてみた:楽譜付き Star Blazers Space BattleShip YAMATO 2202 OST
2019年の動画。
宇宙戦艦ヤマト音楽全集(楽譜集)の見本演奏からの耳コピです。当時(1985年)はあまり好きなアレンジではなかったんですが、改めて聞いていいなと思ったので弾きました。


宇宙戦艦ヤマト完結編BGM「ユキ」を弾いてみた:楽譜つき Star Blazers Space Battle Ship YAMATO OST "Yuki"
ヤマト完結編のサントラから耳コピしようと思っていたところ、大いなる愛と同時にこちらの見本演奏版を再発見したので弾きました。

以上です。
ハネケン関係の曲はまだまだ演奏したいものがたくさんあります。これからもずっと弾いていくつもりです。