クラシック全般

NHK BS「クラシック倶楽部」で最近放映されたすごい演奏の巻

ギル・シャハムのバッハ無伴奏最初のひと弓から、最後のシャコンヌまで、まことに圧巻でした。これ以上なにもいうことはありません。この番組のための演奏でした。音も最高。生演奏で聴いたのとまったく同じ音色。NHKえらい。よくぞやった。最近の休日は、い…

作曲家と聴衆のテンポ感についての巻

ハネケン並のダジャレ帝王いけべえが「オーケストラがやってきた!」(違)で語っていたテンポ感の話が面白かったです。作曲家はピアノで作曲して、ピアノで弾いた感覚でテンポを設定するけれど、いざオーケストラで鳴らすと必ず「速すぎた!」と思う、とい…

PWMに頼んだショパンのナショナル・エディションが1ヶ月以上経っても届かないの巻

・注文:1月31日 ・クレジット決済:PWMサイトでは即時実行したらしいがクレカ会社のWeb請求明細に反映されたのは2月14日付 ・現在のステータス:SENT(発送済)⇒30日前から発送済みw 注文から35日経過しましたw船便で送りやがったな。うが〜。…

本日のディモーラさんの巻

パナソニックの番組録画指令サイトです。いつもおかしなことをやってくれますのでご紹介。 武蔵野市民文化会館の演奏会には必ずこの人が出演します。単語判定ロジックを作った人に会いたい。サイトの操作性はいろいろ変えるのに、こういう瑕疵を直さないで何…

MDR-CD900STの解像度がスゴイの巻

最近さらにエージングが進んでいい感じに鳴っております。このヘッドフォンは解像度がとても高いのでほとんどすべての音が分離して聞こえます。 耳コピを諦めたアニメBGMをこれで聴いてみたんですが(全く採譜できそうにないのでお別れの気持ちで)、ごめん…

ローザンヌ・バレエコンクールとSWANモスクワ編の巻(ながいです)

ローザンヌで日本人が1位になったそうで、まずはバレリーナへの第一関門突破おめでとうございます、という感じです。ここで喜びたいけど、喜べないのよね〜。ご存知の方も多いと思いますが、バレエコンクールは音楽コンクールと同様にいわばその辺の泥の中…

メモ:PWMとポーランドショパン協会の決済についての巻

PWM通販はユーロ建てで美味しいのですが、クレジット決済が遅くて、1月31日に支払済みなっているデータが1週間たっても日本のクレカ会社に反映してきません。支払いにミスったかと思ってPWMサイトを確認したらしっかり発送済みになってるので、ク…

ベートーヴェン自筆譜ファクシミリの巻

日本で買うと超高いのでドイツの出版社から直接買いたくて英語で(笑)メールしたらちゃんと英語で返事がきました。 「日本に送ることは全然問題ないわよ。だって私たち自筆譜ファクシミリを世界中に送ってるんだから!送料が知りたいならどのファクシミリが…

ヘッドフォンを変えて作業が捗ったの巻

以前使ってたやつ:SONY MDR-F1 最近使ってるやつ:SONY MDR-CD900ST F1はオープンエアー型なので来客ピンポンを聞き逃さないですむ&イヤーパッドがモフモフできもちいいです。でかいけどとても軽いのです。長時間使っても疲れないから、DTMでデータい…

「高雅で感傷的なワルツ」の解説を書き上げましたの巻

先月中に大部分を書き終えていたのですが、推敲&直しを入れてほぼできあがりました。楽譜を追加して今週末〜来週中にもアップします。 鏡やガスパールと比較して大したことがない曲だと思っておりました。間違いもいいところでした。反省です。この作品はラ…

Boosy & Hawkesの楽譜を通販しまくり中の巻

ポンド安、円高のおかげでBoosy & Hawkesの楽譜が買いやすくなっています。日本国内価格はまだボッタクリなので海外通販で買いまくりです。欧州のほとんどの楽譜出版社は自前で通販しないで「販売代理店から買ってね」とWebに書いてあります。しかしブージー…

私が行ったものすごい演奏会の巻

連休なのでyoutubeを漁って、自分が行った演奏会の動画を探してみました。どれもNHKで放映されたものです。 伝説になったブロンフマン&ゲルギエフ&ウィーンフィルのラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番(全楽章)。ニコニコ動画に上がってるやつは音質悪…

「夜のガスパール」解説公開しましたの巻

音楽図鑑CLASSICに「夜のガスパール」を掲載しました。普段は書きたいことを箇条書きにしてから始めるのですが、今回はだらだらと書きはじめてしまい、収集が付かなくて困りました。あるときNHKの日曜美術館を見ていたら、「幻想や幻覚を客観視して描いた…

ラヴェルとワーグナーの巻

ドビュッシーがワーグナーに心酔してバイロイトまで行っちゃったことは有名です。ではラヴェルはどうだったんだろう?嫌いだよな、絶対に嫌悪するはず、と思ってちょっと調べたら、やっぱりワーグナーが大嫌いだったようです。いよいよラヴェルの好みまで理…

「夜のガスパール」解説だいたいまとまりましたの巻

8割くらいベルトラン絡みのことになりそうです。推敲するたびにどんどん音楽関連の記述がカットされました(笑)。当初の推測のとおり、ベルトランの詩を理解すればラヴェルの曲もわかります。そういうわけで、運がよければ今週末に、遅くとも年末までには…

マルグリット・ロン著「ラヴェル−回想のピアノ−」読みましたの巻

ちょっと前に入手していたのですが、影響されそうだったので封印してました。きょうになって「ミラージュ、または鏡」に関するところだけ読みました。私の出した結論に間違いがなかったことがわかりました。よかったです。心の鏡に幻影(ミラージュ)を反映…

ミシェル・ディミトリー・カルヴォコレッシ著「正しい音楽の味はひ方」入手の巻

ラヴェルの「ミラージュ、または鏡」でちょこっと紹介したカルヴォコレッシの著作(柿沼太郎訳)を入手しました。戦後すぐに出版されたものなのでわら半紙みたいな紙への活版印刷です。もちろん旧かな遣ひ(笑)。まだちょっとしか読んでないのですが、巻末…

ラヴェル「ミラージュ、または鏡」の解説を掲載しましたの巻

音楽図鑑CLASSICに掲載しました。いや〜、ついに書き上げた!いままで楽譜の音楽学的な分析で満足していたけど、この曲集に入ったとたん「ちがう、ちがうよ。そうじゃないよ・・・」と俺の中のゴーストがささやくので、現在過去未来の迷い道をクネクネしなが…

DATの録音をPCに取り込みましたの巻

やり方は下記のとおり。 1.DATのデジタル出力をマランツCDR-631に突っ込んでCD-Rに録音 2.このCDをB's Recorder Goldでリッピングしてwavに変換⇒保存 3.(゚д゚)ウマー 後処理 wavデータをYAMAHA SOL2(DAWアプリ)に取り込む エフェクトをいろいろ弄ってみ…

坂本龍一、教授の座を放棄するの巻

http://www.nhk.or.jp/schola/message/index.html 放映開始前からこの弱気です(笑)。でも書いていることは、そのとおりでございます、としか言えません。他人に教えるときは、自分も勉強しなおして理解を深める必要がある。音楽に限らずすべてに通用する基…

樫本大進が別人に生まれ変わっていたの巻

樫本さんは10年くらい前に協奏曲とか室内楽を聴いているのですが、とにかく自発性に乏しいイメージで、こりゃソリストとしては無理かな〜と思っていました。その後、ベルリン・バロック・ゾリステンのクスマウルの弟子になったという話を聞いて「あら?何…

アンスネスのラフマニノフの巻

さきほどNHKで放映終了です。 ロシア音楽を理解しようとしない指揮者とオケとピアニストによる非情に(誤字ではない)正確無比な駄演。アンスネスも昔のライブはもっとガンガンきていたのに例によって小さくまとめちゃった。まあそれだけにオケと乖離はし…

私によるラヴェル論の巻

「夜のガスパール」の解説で掲載しようとしていた文章ですが、そこへ至るまでのラヴェルのピアノ曲の歴史をコンパクトに俯瞰できたので、こちらに掲載します。 「夜のガスパール」へ至る道 1)懐古趣味(あるいは擬古主義)的なコンセプト 2)それに基づく…

ホームページ更新の巻

ケータイ捜査官7終了の悲しみに暮れつつも*1着実に音楽図鑑Classicを更新しました。ラヴェルの初期ピアノ曲は内容がシンプルなので解説を書くのもラクなんですが、「水の戯れ」以降は細かく分析するといくらでもたくさん書けてしまいます。実はすでに「亡き…

ラヴェルについての巻

お気づきのようにラヴェルに関する記述が非常に増えているのですが、これは「音楽図鑑Classic」に掲載するラヴェルのコンテンツを準備しているからにほかなりません。ショパンは準備期間を入れると10年近くかかってしまったので、今回は短期決戦に持ち込みた…

ショパン研究終了の巻

「音楽図鑑Classic」の方でショパン研究をやって、その後もいろいろ聴き比べをしてきたのですが、昨年あたりでショパンに関しては一通り区切りがついた感触を得ました。私のショパン学習の結論は「ショパンはものすごくわかりにくい作曲家ということがわかっ…

ウィーンフィルとムーティのチャイコフスキーの巻

NHKの「芸術劇場」で放映されたものを視聴しました。予想以上に丁寧で繊細なニュアンスに彩られた演奏でとても感心したのですが、とにかくロシアの音楽になっていなくて違和感が強かったです。これは以前、ゲルギエフ指揮のラフマニノフとチャイコフスキーを…

名曲探偵アマデウス:ラ・カンパネッラの巻

なにげに面白くて、毎回欠かさず見ています。あとゲスト出演者の人選が上手いですよね。天才外科医の風間トオル*1とか、あまりにハマっていて感心します。問題は主役で、こいつのどこが探偵なんじゃ?と皆さんツッコミを入れていると思いますが、ついつい一…

ヴィオロンチェロ・ダ・スッパラの巻

最近、古楽器愛好家の間で話題になってる「バイオリン式にクビの下に抱えて弾くチェロ」です。こんなサイズですが、かなり低音域まで出る模様。バッハの無伴奏チェロ組曲は、本来はこの楽器のために書かれているという説もありますね。 というわけで、スッパ…

演奏家の旬についての巻

アルゲリッチのDVDを見ていて思ったのですが、この人ってやっぱり80年代初頭あたりまでが旬だったのかなと。フレージングとか、タッチのニュアンスとか、ひとつひとつはわずかな差異なのですが。演奏全体から伝わってくる雰囲気とか才覚とか、色とか、…