ユーリ!!! on ICE 第3話 「僕がエロスでエロスが僕で!? 対決!温泉 on ICE」 感想の巻

前半は練習、後半は練習の仕上げ+本番という構成で、ユリオ編(勝手に命名)を終わらせてしまいました。

まず構成について。
たった1話で練習から本番までやったら、そうとうな駆け足展開になるかもしれないと危惧していたのです。ですが、勇利の個人練習をカットして本番時に回想させることで、時間を短縮しつつ、視聴者に展開が省略された感覚を与えない演出になっていたところがよかったと思います。

次にユリオと勇利の演技についてです。
二人の演技は、プログラム内容が対照的なだけでなく、演技そのものも対照的に描かれていたのが面白かったですね。ジュニアから上がったばかりのユリオが、4回転を2回も飛ぶプログラムを最後までしっかり滑りきることができなかったのは、リアルだと思いました。
結果的には、4回転サルコウ以外は目立ったミスがなく、おそらく本人も過去最高と思われる演技をした勇利の勝ちということになります。点数にするのはあまり意味がないと思いますが、ユリオは90点前後で、勇利は95点程度でしょう。なお、完璧に滑りきった場合は、ユリオも勇利も2015-2016シーズンの羽生選手の世界最高得点を上回ることができる技術構成です。ちなみに2016-2017シーズン(つまり今)の羽生選手は、このプログラム以上の難易度です((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

あとユリオが祖父(たぶんすでに亡くなっている)を思い浮かべるというのはホロッとしますし、受け身になりがちで多少女性的な面がある勇利が、女性の立場で演技をするという展開は意外性があってよかったと思います。あの勇利が伊達男を演じられるわけがないのですわ。

最後にストーリーについてです。
勇利がグランプリファイナル優勝をめざすなどと宣言するとは思っていなかったので、びっくりしました。ここまでの3話で一番ビックリしたのが、このセリフです。ネガティブな性格が強調される流れだったので、最後に超ポジティブな発言をもってきたのはインパクトが強かったです。
ユリオも、潔く負けを認めて、さらなる研鑽を誓うあたりは、年少ながらかっこいいライバル像になっていたと思います。これぞ正統派少年スポコン漫画ですよ。

あ~、この先も楽しみだけど、12話しかないのか。終わった後のロス症候群を考えるとつらいわ~。

職場の同僚の奥様が熱心なフィギュアスケートファンで、試合観戦に行っているという話をしょちゅう聞いているので、このアニメをおすすめしておきました。とっくに見てそうな気もしますがw