ディーヴァ降臨の巻

チェチーリア・バルトリチョン・ミョンフンのデュオリサイタル@オペラシティに行ってきました。一週間前に行われたサントリーホールの公演ではバルトリが風邪を引いていたそうですが今日はバッチリ絶好調でした。アンコール4曲を含めてしっかり2時間歌いっぱなしでまったく声が衰えず。最後は聴衆総立ちのスタンディングオベーションで、ものすごい盛り上がりでした。この人の魅力はしっかりした技巧とそれに基づく豊かな表現力だと思いますが、やはり生演奏ならではの緊張感や呼吸の取り方というのがあって、相乗効果で感動をもたらしますね。さまざまなカラーをもつ小品を何曲も歌うプログラムにもかかわらず、1曲1曲しっかり感情移入して表現されているのも素晴らしい。技巧的な曲では超絶的なノド回し(コロラトゥーラともいう)で聴衆を煽り、切ない曲では身振り手振りを含めて情感豊かに盛り上げる。特にチェネントレラなどのオペラアリアは感情移入度が高かったです。またオペラシティは残響の消え方がすごく綺麗なホールなので、高音のピアニッシモの消え際に残る残響などは「このまま時間が止まってしまえばいいのに」と思うほど美しかったです。
あと歌もすごかったですが、バルトリの付けていたアクセサリーもすごかった!大粒のダイヤをたっぷり使ったネックレス、ブレスレット、イヤリングが照明でキラキラ光ってとても綺麗でした。あんなにまばゆい輝きをするダイヤは初めて見ました。もちろんバルトリはそれに負けないキャラクターですけどね。ステージに登場した瞬間のオーラが違うんだもの。誰もが認める女王様オーラが噴出していました。降参です。