山崎伸子&ヴァディム・サハロフ デュオ リサイタルの巻

トッパンホールにて。プログラムは以下のとおりです。

実は私はチェロが大好きです。好きなチェロ曲がズラッと並んだ、なんとも嬉しい演奏会でした。山崎さんもサハロフも表現が濃厚で情熱的で、全編感嘆のため息をつきどおし。シューマンは楽想転換が見事でした。この曲集は短いのでサラリと流すような演奏も多いのですが、しっかり弾いてくれたので楽しめました。アルペジョーネ・ソナタは割と淡々とした演奏で、でも終楽章の最後のほうの和声転換(ここがいいのよ)を印象的に聞かせてくれました。ショパンには脱帽。第一楽章から濃すぎw第二楽章のスケルツォが意外な軽さで嬉しかったです。
山崎さんのチェロでときどき音程が怪しくなるところが惜しかったかなと。特にシューマンは連続して不安定になる場面もあったりしてヒヤリとしました。ただショパンチェロソナタはパーフェクトだったので身体が温まってなかったのだと思います。サハロフは前半完璧だったのですがどうもショパンが苦手のようで、ちょっと堅い演奏になっちゃっいました。というかショパンチェロソナタ初めて生で聴きました(見ました)が、この曲のピアノパートは鬼ですね。