エオリアン・ハープ練習開始の巻

またショパンエチュードやるの?という話もありますが、エオリアン・ハープの練習を開始しました。今日は片手で1回ずつさらったあと両手で弾いてみました。まず、この曲は大洋のエチュードに類似した作り(同じようなアルペジョを繰り返す)なので、譜読みはとても簡単です。大洋との違いは、両手の動きが対称形になっていることです。対称形の動きのほうが楽なので、難易度的には大洋より少し低くなります。ってことでわりとすぐに弾けそうな予感はしていますが、問題はテンポです。四分音符=60だと余裕ですが80だと厳しいです。この曲の雰囲気を出すにはどうしても80は欲しいので、流したりごまかさずにテンポ80キープを目標にしたいと思います。なおエチュードとしての技術ポイントは以下になるかと思います。

  • まずは正確に弾けること(6連譜の打鍵が左右で一致する)。あたりまえのことですが、意外におろそかになりやすいので(汗)。
  • 旋律、対旋律、バス、内声を明確に弾きわける技術を身に付ける。タッチの深さや打鍵速度などを確実にコントロールする必要があります。音楽的な表現のためには必須です。
  • 5本の指の独立性を高める。特に右手の音型は2−3−4の指の独立性を高めるのに非常に効果的です。
  • 指くぐりをせずにオクターブ超の範囲をカバーするアルペジョを身に付ける。指先だけで打鍵を保持し、脱力した手首をフレーズに追従させて左右に移動する技術です。ショパンの他の曲を弾くときに非常に役に立ちます。

適当に仕上げようと思えばいくらでも適当にできてしまうのがこの曲の怖いところです。技術ポイントが曖昧なまま弾けるようになっても全然意味がないので、きちっと弾けるように練習しようと思います。