トップをねらえ2!最終話「あなたの人生の物語」の巻

感動です。号泣です。年季の入ったアニヲタの皆様は前作とともに絶対見た方が良いです。前作に感動した人の中には今回のを食わず嫌いしてる人もいるかと思いますが(私がそうでした)、それは損だと思います!お約束の努力と根性、そして愛があります(とっても重要)。あとはもう何を書いてもネタバレになってしまうので詳細は下へ。もちろん、未見の方は読んではいけません。

とにかく、やってくれたなという感じ。というか、やりすぎです。前半は抑えたトーンで、後半はキレまくった全開パワーという演出がお見事。まずドゥーズミーユに爆笑。ええと、それって地球じゃないとダメなんですか?*1(笑)さらに「よっこらせ」という感じにワープアウトしてくるダイバスターにも爆笑。ってかそのハチマキはなんなんだ。ダイバスターをブン殴るディスヌフにも大爆笑。オーラバトラーのハイパー化*2を彷彿させてくれるものがあります。そしてラルクツンデレぶりにも脱帽です。ここまで予想の斜め上を行きまくり。ディスヌフの真の操縦席発見以降はお約束の展開ですが、もう燃えに燃えまくり。イナズマキックで変動重力源消滅ってなにそれみたいな気もしますが。もっとも第5話のメテオ攻撃と比較すると衝突速度が段違いで*3、あの描写からすると亜光速出てますね。とすると、運動エネルギーは速度の二乗に比例するのでとんでもないことになります。意外にあっさり勝っちゃったのでもうちょっと戦闘シーン見たかった。結果的に勢い余ってノノはブラックホールまで割ってしまったわけで*4その後の特異点云々がイマイチよくわかりませんが、まあいろいろな解釈の仕方があるのかなと。
エピローグのラルクのモノローグにホロリとして、さらにオカエリナサイの灯りがとても美しく、このへんでもう号泣です。半端ないダダ泣き状態で降下してくる赤い光点を見てました(恥)。いや〜一人で見ててよかった。前作では「ノリコたちは帰還したけどこれからどうするんだろう?」と漠然と思ったのですが、待っている人がいるんだよ、ということを優しく伝えてくれるこのラストシーンはすごくステキです。ちょっとだけ不満を言うと、自分は第4話までですっかりノノに感情移入していたので、最終話でのノノの扱いが納得できないんですね。ってかノノをノノリリに会わせてやりたかったのに、あれじゃかわいそうじゃないか、とか。でもハチマキはノノリリへのオマージュに間違いないし、月に特大クレーターも残したから数億年単位で語り継がれること間違いないし(笑)とか、なんかもーいろいろ考えてしまいましたです*5
というわけで、アニメ史に残る傑作の続編ということもあって、制作にはさぞやプレッシャーがあったのではないかと思いますけれども、終わってみれば前作同様に大感動巨編になってしまったわけでして、なにはともあれめでたいと思います。新旧二本立てで映画になるということですから、これはもう見に行くしかないでしょう。

*1:金星でもいいじゃんという話がありますが、ドゥーズミーユ自体が12000年前の「地球丸ごと太陽系脱出計画(それを破棄してカルネアデス計画が実行された)」の再利用品のようなので仕方ないかって感じ。ちなみにドゥーズミーユはフランス語で12k=12000のこと

*2:聖戦士ダンバイン。また古いネタですみません。

*3:第5話の雷王星中心核衝突時は秒速20km。つまり隕石並み。あの程度の物体がこの程度の速度では、例えば地球にぶつかっても、地球本体はビクともしないです。地上の生物はおそらく全滅ですが。

*4:第一話の冷蔵庫まっぷたつはこの伏線だったみたいです。呆れてモノがいえん(笑)。

*5:冷静に評価するとまたいろいろ出そうですが、今日それをやるのは無粋なのでやめ。気持ちよく泣かせてもらいました。