「KAWADE道の手帖 武満徹 没後10年、鳴り響く音楽(イメージ)」の巻

武満徹の没後10年ということで出た本です。この本にはなんとDavid Sylvianと武満の対談(!)が載ってるんですね。私は武満にはあまり興味がないのですが、思わず衝動買いしてしまいました。対談のしょっぱながすごい。武満さんいわく「先日、たまたまロンドンに滞在したときにあなた(シルヴィアン)と坂本龍一さんと昼食をご一緒しましたが、非常に限られた時間だけどとても楽しかった」。ぎゃーーーー、デビシルと教授と武満の3ショット!なにそれなにそれ!!とか言いながら一人でキャーキャー騒いでしまいました。うひー。
閑話休題
対談していることは、まず共通の興味としてタルコフスキー、次いでRain Tree Crawのこと*1、日本文化のことなど。それにしても、「何か一緒にやりましょう」と武満にまで言わせてしまうシルヴィアンの魅力って何なのかしら。この対談の中でシルヴィアンが「12年前(ってことは1980年ころ)に一大転機があった」「僕の作品は現実逃避じゃない。現実の中の美を表現しようとしているに過ぎない」とか言ってのもちょっと驚きました。シルヴィアンって自分の作品が表現しようとしているものについて語りたがらないというイメージを持っていたので。

*1:1992年の対談なので、ちょうどアルバムが出たあと。武満氏が「レイン・トゥリーっていう僕の曲、知ってる?」とか言ったりしてスリリング。