ピアノレッスンの巻

ベートーヴェンピアノソナタ第12番フィナーレです。思ったほど難易度が高くないため技術的な問題はありませんが、演奏表現上で押さえておかなければいけないポイントがいくつかあって「次回までに考えて演奏仕上げてきてね〜♪」ということになりました。

  • 1ページめ、主題提示のところで最初に「p」ピアノの指示があってそれ以降24小節目までデュナーミクが書かれていないのですが、どう弾くか。フレーズの流れに合わせていちいち膨らみを作るとしつこい演奏表現になってしまうし、かといって延々ピアノで弾き続けるのも不自然。
  • ペダリングはよ〜く考えること。sfが強音ペダルというのは自明ですが、ffは踏むべきところと踏まない方がよいところがあるので、きちんと判断しましょう。
  • あまりカンタービレを意識しなくてもいいのでは。16分音符でタカタカ弾くところは確かに2声体なんだけど、それを意識して歌いすぎるとくどい。どうせ対位法的にカンタービレなフレーズが入るので、16分音符のパートはあえて機械的に処理する手もある。*1
  • チェルニーエチュード作るならこのレベルのものを作ってほしかった(笑)。

*1:ぴあのピアの影響もあるけれども、こういう16分音符のフレーズはフォルテピアノの音色を想定すると、ものすごく理解しやすいのです。