キリ・テ・カナワ リサイタルの巻

さよなら公演ということでサントリーホールへ。まず、聴衆の年齢&ヒエラルキーの高さにビビる(汗)。どっかで拝見したような音楽家の方とか、俳優さんとか(山崎努がいた)、政治家とか(羽田さんがいた。どうでもいいがオーラなさすぎ。)、すごいことに。
演奏は大変見事としかいいようがありませんでした。これぞリリック・メゾソプラノ、という感じでとにかく表現力が抜群です。基本的には抑え目の声量で歌ってるんですが、本当にニュアンスが豊かでびっくり。響き方や音程をキープするのがすごく難しそうな、微妙なコントロールをやってるんだろうなあと思いました。前半にリヒャルト・シュトラウスの複雑な感情表現がなされた曲があり、これも見事に世界を描いていたと思います。アンコール3曲をふくめしっかり2時間を歌いきった彼女、もうすぐ引退だなんてもったいないなあと思いました。