at last / Ronny Jordan の巻

すっかり買うのを忘れていていまごろ購入。この人相当売れたみたいで、金持ちになって幸せになりました、というサウンドに変貌しました(笑)。以前の閉塞した雰囲気がなくなって、そのかわりふっきれた爽快感が出てます。1曲あたり5分前後と聴きやすい長さの曲が10曲で、非常にさわかやなフュージョンという感じ。*1
異様なまでにR&B色が希薄になっているし、リズム隊もスッキリした軽めのサウンドになっていて、聴きやすいと思います。ただし、どす黒い情念も果てしなく薄くなりました。このアルバムはレコーディング開始前に亡くなった彼の父親に捧げられているのですが、それもふっきれた要因かもしれません。以前のような尖った感覚はかなり影を潜めていて、センスのよいカッコいいギタープレイが満喫できます。たぶん、一般的にはこういうサウンドの方が評価されやすいと思います。ただ、自分はもうちょっとブラックなサウンドが聴きたいのです…。
なおMetheny & Mehldauのカルテット・アルバムも聴いてるので、近日中にレビュー予定です。

*1:相変わらず本人はJazzだと言っておりますが。