ショパンエチュード見直し中の巻

難易度が比較的低い曲はすでに弾けるようになってしまったので、むずかしめな曲をさらっておこうと、重い腰を上げました。きちんと譜読みしたので、10段階難易度も設定します

Op.10-1(難易度=9)

ところどころ非常に危険な(弾きにくい)小節があるのですが、全然歯が立たないというわけでもない感じ。ただ、左手の練習にならないのが困り者です。Op.10-12(革命)は左手アルペジョの練習用としては難易度が足りません。この曲は右手の柔軟性に欠ける人にとっては難易度=10なのですが、その段階ではこの曲には手を出さない方がよいと思います。

Op.10-2(難易度=10)

最近練習をサボっていたこともあり、この曲は全く手が出ません。右手を単音の半音階にすれば弾けるのですが、それでは意味がない…。

Op.10-4(難易度=9)

1小節目をどういう運指で弾くのがベストなのか、悩みまくりです。嬰ハ短調という調性がポイントで、黒鍵に挟まれた白鍵をピンポイントで打鍵する場面が多く*1、やたらとミスタッチを誘うのです。適当な弾き方ではダメで、とても精確な指運びが要求されます。左右の手を満遍なく使うのもいいかんじ。速さ&精確さという課題はなかなか素晴らしく、ちょっと難しいけど練習する価値ありそう。

Op.10-5(難易度=8)

現在の自分の技術からすると、ずいぶんやさしく感じます。レパートリーとして持っているとカッコいい曲なのですが、ショパン先生の言葉どおり内容的にはイマイチ。バッハの影響を受けつつ和声的な創意工夫に富んだ10-4と比較すると、この曲は黒鍵の旋律という制約を設けてしまったがゆえにショパンらしい転調のひらめきなどが見られません。

Op.10-8(難易度=8.5)

10-4ほど難しくないけれど、黒鍵よりは難しいという微妙な難易度の曲です。っていうか、意外と左手が難しい。左手フレーズのアーティキュレーションが命だったりします。中間部から再現部に戻る際の推移和声が素晴らしい緊張感です。

Op.10-10(難易度=8)

弱い指を鍛えるタイプの曲でないので指の練習には不向きで、あまり積極的に弾きたくない感じ。ときどき裏拍にアクセントが付いているのは、3連符を3つ取りしていくニュアンスを重視して欲しいからですね。でも最初の部分を楽譜のとおりの3つ取り(3×4拍子)で弾いているピアニストをほとんどみたことありません。みんな6×2拍子で弾いちゃいます(苦笑)。

*1:特にFisis=Fのダブルシャープがポイント。