機動戦士Zガンダム(映画版)の巻

冬休みスペシャルで一緒放映された3本を視聴しましたけど、いまさらながら面白かったです。カミーユ関連でマズイところがあるんだけど、シャアやアムロ関係は非常に面白いという。

  • ティターンズエゥーゴアクシズなどさまざまな組織がそれぞれの思惑で動くという、非常に複雑な設定の上で話が進み、ストーリーに歯ごたえがありました。というか、いまBS11で再放送中のZガンダム(TV版)を観ていて、組織間のバランスを理解しがたかったのですが、この映画はその状況をコンパクトに俯瞰できる良作だと思います。
  • 政治的な要素はとても面白かったのですが、その間に入る戦闘シーンが大味。超常的な現象が起こって敵を倒すってのも萎えました。実力で倒してほしかったです。
  • 異論はあるにせよ、この映画は女性の死を踏み台にして成長するカミーユという話になっちゃってたのが最悪だと思いました。この構成では、フォウなどが出てくる必然性皆無。*1
  • 誰がなぜその組織にいるのか目的がわかりやすく描けている人と、そうでない人がいます。シャアは後者に入ってしまうのです。ここをきちんと押さえないと、シャアとブライトが手を組んで戦うという状況が理解できません。
  • 作画面では、TVシリーズの画質が悪すぎなのが問題点ですが、よい表情や動きが多かったです。北爪さんは開き直って湖川氏のテクニックで描いてたのが見えますね。イデオンみたいな表情やレイアウトがいっぱいです。一方、新作部分は画質は良いものの、絵そのものがものすごく下手。キャラのアップの表情に魅力ナッシングで。作画監督さん、やる気なかったのかも。*2
  • ということで、なかなか面白かったのでひきつづき「逆襲のシャア」でも見ようと思ってます。
  • 25年遅れで追いついていく私をどうか見捨てないでください(笑)。

*1:ただ単に監督が自分好みの女性と主人公を絡ませたかっただけちゃうんかと。

*2:よく知らないのですが、新作部分の作画はゴタゴタがあったようです。