最近弾いている曲とコード進行の巻


エヴァ破のBGMで*1、アスカからみの重要なシーンで使われるこの曲が好きでたまらんので耳コピして楽しんでいます。序の時も「ヤマアラシのジレンマ」という曲を弾いてしんみりと物思いに耽っていたわけですが*2、今回はこの曲が重要ですね。この程度の曲だと一回聴いただけで弾けます。こういう耳コピ能力は、楽器やってない人には奇跡的なもの見えるようです。以前、「ハウルの動く城」の映画を見て、家に帰ってきてピアノでテーマ曲を弾いていたら連れが驚愕していたのですが、でも、ちょっとピアノを習っていれば、探り弾きしたり、耳コピするのはまったく普通のことだと思います。
自分は正式に聴音を学んだわけではなくて、ポップスの耳コピをやる中でこういう能力を身に着けていったので、基本的にはコード進行でとらえています。ただこの曲、転調が多い上に常にトニック(主調)を避けているので、トニックがなんなのかよくわかりません。この日記を書きながら「はて、トニックは何かな?」とピアノに向かってみてもさっぱりわからない。誰かわかる人、教えてください(笑)。なんとなくAマイナーかな?と思ってるんですが*3。ちなみに演奏においては上記の3小節目がポイントで、トップのE(ミ)の音と、ここで鳴るm7-5というコードに対してどこまで思い入れを込められるか、ですね。その後の4小節目の和音も非常に美しい。臨時記号の書き方が変ですが、なにしろ調性がよくわからないので見逃してください(笑)。左手はE7の気分なのでGisです(ソに#がつく)。でも右手はDm7-5を弾いてるのでAsなんです(ラに♭がつく)。
なお、この曲のオーケストラ版が、例のエレベーターのシーンで使われています。え!?このシーンにBGMが付くの?ってゆうかこのシーンを「破」でやっちゃうの?と驚きました*4。テレビ版だと22話「せめて、人間らしく」のエピソードですから、19話までとされている「破」にこのシーンが入る意義は大きすぎる。さらに22話はアスカがぶっ壊れていくきっかけになる重要な話なのですが、破ではこのシーンをきっかけにアスカがむしろポジティブに補完される方向にストーリーが進むという、TV版〜EOEを見慣れた人には二重の驚愕が待っているわけです。
それにしても、エヴァ破のサントラって、どうしてこんなにヘビーローテーションになっちゃうんでしょうね?(笑)*5サントラを聴けば鮮やかに映像が思い出されますし、サントラを聞き込んで映画を見に行ったらまるでBGMがストーリーの流れを作り出しているような感覚に陥ります。序のときはあまり思い切った演出をしない、極力冒険をしないという、庵野〜鶴巻〜マサユキ監督の悪い意味での保守性が出ていたように思いますが、破は音楽を含めて思い切った演出が展開されてようやくこの人たちらしい作品になったかなと思います。

*1:もともとはカレカノのBGMです

*2:キモイです。

*3:4小節目の次にAマイナーが接続できる。

*4:個人的に破で一番驚いたのがここでした

*5:エヴァ破を見て、サントラ買った人はたぶんみんなヘビロテになってると思う。