ピアノレッスン:月光ソナタの巻

着々とレッスンを進めておりますが、本日は月光ソナタ終楽章まででした。先生いわく、9度をつかめる人だとこんなにラクに弾けるのね、ということです。終楽章の肝心なところで左手に9度のアルベルティ・バスが出てきますが、私は1ポジションでつかんで弾いてしまうので余裕が段違いだそうです。手の小さい女性だとどうやっても届かないので、その部分だけポンポン跳躍しながら弾くことになり、タッチのニュアンスが変わってしまいやすいとのこと。1、2楽章は音楽的問題を含めほぼ完成しているのですが、終楽章に関してはペダル使用が非常に難しく(ちょっと踏むと低音がゴーゴーいいだす)、sfが付いてる箇所以外は全部ノンペダルで弾いてやろうか、とか思ってしまいました。電子ピアノだとペダルを踏んでも割と平気なのですが、生のグランドピアノは共鳴が豊かな上にセンシティブなので、よっぽど考えて弾かないと大変なことになってしまいます。あと、懸案のオクターブのトリルや、終結部のトリルはグランドピアノで弾いたら完璧に入りました。(あまりに綺麗に入るのでびっくりした)1−4はもちろん、1−3とか1−2(!)でオクターブを弾いてトリルに持ち込むので、先生に羨ましがられました。*1
で、家に帰ってから次にやる曲の物色をしました。ショパンポロネーズがいいなと思っていて、3・4・5・6番と弾いてみたのですが、英雄が思った以上に弾けちゃうので、これをやろうと思いました。表現力的には4番が非常に難しく、タッチの練習などにもよいという感触を得ているのでこれも弾いてみたいです。3番と5番は残念ながら音楽的価値が少し落ちます。5番はさすがに序奏〜主部はものすごくカッコいいんですけど、いかんせん推移やトリオが冗長で、飽きそうです。英雄ポロネーズが意外とテクニック的には難しくないという事実に気づいてしまったので、もうちょっとテクニカルな曲やらないとダメかもしれません(汗)。7〜8年前に無謀にもこの曲に取り組もうとしたころは握力がなく、手を広げるのも大変だったので非常に苦労していたのですが、今は何事もないように手が広がりますし、トリオの左手オクターブ連打も苦になりません。
しかし、月光ソナタ全楽章や英雄ポロネーズのような子供のころからの憧れの曲を弾いている自分って、10年前には全く想像できなかったことです。漠然と10年後くらいには弾けたらいいな、と思ってピアノレッスンを再開したのですが、本当にそうなってしまいました。実はバラード4番も10年後には弾けるようになりたいと思っていたのですが、これは未だにハードルが高いみたいです(笑)。

*1:いまの先生はオクターブが精一杯という小さな手なんです。