ソニック・セルあきらめましたの巻

というわけで、高負荷なことができないのはソニック・セルの仕様なのであきらめました。Fantom-XRと比較したらソニック・セルのほうがプリセットの生楽器波形が充実してるので、当面は買い換えないでそのまま使っていこうと思います。
本体音色はそれほどでもないのですが拡張カードはボイス数を贅沢に使ったパッチが多くて、ソニック・セルが128ボイス同時発音可能といってもオーバーフローしてしまうのではないか?と焦ってます(汗)。でもまだ大規模な曲を作ってないのでなんともいえないです。SC-88もそうだったけど、複数の波形を同時に再生するわけではなくて、ベロシティ・スイッチで波形を切り替えてるものが多そうです。そういう場合の使用可能ボイス数がどうなるのかイマイチよくわからない。結局マニュアルと格闘することになりそうです。⇒格闘したけどよくわからなかった。SC-88は割り当て波形の変更ができないし、ボイス数なんか気にしたこともなかったです。ソニック・セルは複数パートを同時に鳴らすときは、パートごとに最大発音数を設定可能です。SC-88はこの機能(ボイスリザーブ)がなく、88より発音数の少ないSC-55mkIIにはありました。この機能が付いてるってことは、逆に同時発音数がやばいのかな?とか思います。
とりあえず音色エディットはエディター経由でやると超絶容易なので、SC-88時代のように本体ボタンをポチポチ押しながらエディットする必要なしです。

エディターの画面はこんな感じでアナログシンセ風です。
これを縦に4つ並べて音色1コを作ります。別に4つ使わなくてもいいけどね。SC-88エンベロープがアンプのみでフィルターにはありませんでしたが、ソニック・セルは当然別々に用意されてます。別々でないとフィルターでピュンピュンチュンチュンさせられないから、フォト・ムジークをコピーするときに作業が止まったの。でも88のパーカッションにピュンチュンなサンプリング音が隠されてることに気づいて、難を逃れたのでした。あの音がなかったらコピーできなかったです。GS音源のフィルターエンベロープに苦労した人は多くて、パラメータをデータ送信で連続可変するという裏技を使うしかありませんでした。シンセ購入を考えてる人は、この部分に注意してください。JUNOとか安いシンセはエンベロープが1つしかありません。特に古いシンセは要注意です。

※追記
じ〜っとエディタ画面見てたら、フィルターのキーフォローがないことに気づいた。ぐぬぬぬぬ・・・。
⇒たぶん個別パラメータにあるだろうと思ってマニュアルを確認したところ、詳細パラメータ設定でフィルター・カットオフのキーフォローが存在することが判明。プラス方向にもマイナス方向にも各200段階で設定できます。いろんなシンセを使ったけど、マイナスのキーフォローはDX-7以外では初めて見ました。DXの設計の先進さが伺えますね。これでフォト・ムジークの(またかい)冒頭の「コキコー」というノイズを1音色で再現できるはず。SC88でやったときは「コ」と「キ」のためにフィルターのセッティングを変えた音色を個別に用意する必要がありました。あのサウンドは(まだ未公開ですが)こういう職人技の集大成です。というか、この機種はさまざまなパラメータに対してことごとくキーフォローが用意されているじゃないのよ。シンセはこうでないとだめですよ!(感涙)