ベートーヴェン「熱情」自筆譜の巻

http://erato.uvt.nl/files/imglnks/usimg/0/06/IMSLP141085-PMLP01480-Beethoven_Piano_Sonata_in_F_minor__Appassionata__-_composer_s_manuscript1.pdf
熱情の楽譜を調べていたら、自筆譜がimslpにうpされていることに気づきました。スキャンの仕方がめちゃくちゃですが、中身は確認可能です。みどころは、フィナーレの最後です。1ページくらい消して、書き直してます。具体的には、最高音のCがしつこく登場するように修正しています。
ベートーヴェンはいつもそうですが、ピアノの音域をめいっぱい使った曲を書きます。この曲も、当時のピアノの最低音から始まります。そして最後は、最高音から最低音まで一気に駆け下ります。この音域の幅に込めたベートーヴェンの想いをくみ取って弾けるかどうか。ここがとても大事なポイントだと思います。

でもね、「音域が広がったから、いっちょ作ってみようかな!」という遊び心が覗く曲も、たくさんあると思うんですよ。ワルトシュタインとか、ハンマークラヴィーアとか(笑)。