ネタバレ:ヱヴァ破→Qに至る時系列、および感想の追加の巻

ヱヴァQを単独で鑑賞すると、なぜ世界があんなことになってしまったのか非常にわかりにくいですが、時系列=上映順と考えるとわかりやすいので、「ヱヴァ破→巨神兵東京に現わるエヴァQ」という時系列で勝手に脳内を再構築しました。これで、街中で死んでる大量の巨人の説明がつきます。
そんなわけで近いうちにもう一度Qを観たいと思ってますけど、BGM集を聴いてからにしようと思います。ご存知のようにエヴァは音楽で場面転換するつくりになっていて*1、破のときにBGM集を聴きまくって音楽を完璧に覚えてこんでから再見したら、ものすごく楽しめたので。再見しようと思っている人で、音楽に対する感度が高い人は*2、このやり方をおススメします。あと、暇があったらナディアを見ておくとか、そういうのもいいかもしれません。自分はナディアと旧エヴァを見直してからQに臨んだので、その点でも楽しめました。
ナディアはNHKで再放映してますけど、Q公開を見越しているような気がします。夜神月が出てきそうです。

ヱヴァQ感想追加(キャラクターに関して)

  • アスカ(28歳)
    • だから、シンジがガキに見えるのは当然ですね。
    • 芯の強い女性として描かれるので、旧作で崩壊してゆくアスカを見るのがつらかった身としては、とてもうれしい変化です。
    • 綾波に対して「あんたはどうしたいのよ?!」と言い放つのが好き。さらに、それに対して自意識で行動する黒綾波
    • シンちゃんを放置して立ち去ろうとして、すぐに戻ってキックするのがいい。すごく。
    • いじけるシンちゃんの背中からキックをかましてほしいという、私の積年の願いがここに成就。
    • そして「Air」のミサトさんよろしく、シンジを引きずりあげてスタコラと歩き出す。かっこよすぎ惚れました。
  • カヲル君(28歳)
    • 神になったつもりでいたら、なんとリリンの神の掌の上で踊らされる非業のホモ。*3
    • 「あちゃ〜この世界ではキミを幸せにしてあげられなかったみたい!メンゴメンゴ!また会おうねグッドラック〜!!爆」*4
    • ホモォな展開はゲンドウさんの予想通りなので「問題ない」
    • 二匹の馬が駆けていく描写が恥ずかしいという意見がありますが、80年代的耽美表現で、自分はすごく好きです。確か竹宮恵子萩尾望都のマンガにあったシーンだと思います。
    • シンちゃんがアスカとやったシンクロ訓練を、もっと洗練した形で表現したのがピアノ連弾ですね。わかります。
  • マリ(?歳)
    • おそらくユイ(1977年生まれの設定)より年上で、ゲンドウと同年代ではないかと。
    • 理由1:ゲンドウを「くん」呼ばわり&グランプリの鷹や天地真理ほか昭和ナツメロを知っているから。
    • 理由2:ユイの写真で一緒に映っているように見える。ヱヴァに乗って、若返った可能性もあるかもしれません。
    • 今回ヱヴァパイロットは、エヴァに乗った代償として外見的に成長しなくなるという、後付けの設定(得意技)が出ました。
    • もともと深く考えずに破で追加した新キャラという位置づけなので、深く詮索しても意味がないような気もしますが、とりあえず。
  • 状況を理解できないシンジは、退行してしまう。
    • 綾波がポカ波とは別人とうすうす気づきながらも、ポカ波であってほしいという願望から、変な行動に突っ走ります。本、積みすぎ。
    • トウジがいない(これはもちろんゲンドウの計画的犯行)、ポカ波がいない、と理解した瞬間に、猛烈な鬱モードへ突入。まあ、仕方ないか。
    • その後、サードインパクトの原因が自分自身にあることを知らされて、発狂。というか、判断力を完全に喪失します。
    • さらにカヲル死亡後は「Air」状態へまっしぐら。見慣れた光景すぎる(笑)
  • 綾波は意外と重要な気がする。
    • 鶴巻監督が破の全記録全集インタビューで、「旧作は、3人目の綾波をうまく描けなかったのが大きな反省点だと思っている。新劇場版も、当初の予定では、ポカ波はゼルエル戦で自爆して、3人目が出てくるはずでした。そしてQではこの3人目のドラマを濃厚に描きたいと思っていたけれど、助かってしまったので、ゥボワアァァァァ」みたいな恨み言悲痛なコメントを言っていました。しかし、2人目を退場させたままにしておくことで、3人目をしっかり描くことができていたので、よかったですね。
    • ポカ波ほどではないけれど、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくるシンジの影響で、自我が確立してくる描写がいいです。いまから思うと、ポカ波は違和感ありました。黒綾波くらいでちょうどよいと思います。
    • 28曲目まで進んだSDATは、たぶん拾っていると思います。というか、そう思いたいです。
    • 巨神兵東京に現わる」のナレーションは、黒綾波もしくは綾波ーズの一員と考えてもいいと思います。その場合はもちろん、弟=カヲルです。
  • 大人が総じてクズ。
    • 序・破の状態からすると、どうしちゃったの、というくらいの違和感があります。それを観客にわかるようにして、シンジの感情を共有させる演出がうまいです。Qがわかりにくいって言う人は、実はその「わからない感じ」こそが、わかっていることにほかならないという、自らがおかれたメタな状態に気付いてないだけではないかという気がします。
    • 旧作では加持さんがバランス要員だったと思いますが、今回は冬月先生がその役割でした。冬月さんって、ユイさんのことになると動揺して、将棋の駒を崩してしまうんですね。いい年してキモイです。
    • リツコさんがアニー・レノックスそっくりでかっこいい。超タイプ。
  • YAMAHA CFIIIコンサートグランドピアノ(39歳:製造番号より1990年生まれ)
    • キャラ立ちがすさまじいので、キャラ扱いにします(笑)
    • YAMAHAが協力しているのは、内部構造まで含めた3D-CADデータがほしかったからですね。わかります。
    • でも鳴ってるのはYAMAHAの音色ではないです。かわいそう。

以降は日記として残しておきます。

DAY -3
    • 後輩A「BUNさんと真田さんGoogleカレンダーに入ってる土曜日の【Q】っていう予定、なんなんですか?」
    • 真田さん「ぐへへへ」
    • おれ「うふふふ。もちろんデートです(はあと)」
    • 後輩B(エヴァヲタ)「BUNさん、TV版のDVD貸してください。嫁に見せて予習させるんで。
    • おれ「悪いことは言わないからやめておけ」
    • 後輩B「じゃあトウジがやられる前までにしておきます」
    • おれ「それならおK」
DAY -1 AM
    • 先輩A(旧作リアルタイム体験)「三三七拍子する奴って、なに考えてるんだろうねwそんな終わり方するとは思えないのに。2回連続で上げたから、今度は落としてくるでしょ絶対」
    • おれ「ですよね〜」
    • 先輩B「ばかだよねえ。あの映画がそんな終わり方するわけないって」
    • おれ「えっ」(先輩Bってエヴァ知ってるの!?)
    • 後輩B「BUNさん、DVDありがとうございました。これ富士Qのエヴァ仕様ホテルに行った時の写真です。嫁と行ったんですけど、おればっかり盛り上がっちゃって。ほらエントリープラグの中がベッドになっていて」(以下延々と富士Qの話)
    • おれ(こいつ、ここまで気合の入ったエヴァヲタだったのかよ・・・恐ろしい子!)
    • 後輩B「あ、これお土産です」
    • おれ「綾波のピンバッチ・・・」(ありがとう、ありがとう!)
DAY -1 PM
    • 真田さん「明日Q見に行くの?」
    • おれ「行きますよもちろん」
    • 真田さん「何回?」
    • おれ「2回見ます!1回で逃げちゃダメなんで!!」(本音:1回見ただけでは理解不能だろうから)
    • 真田さん「おれ、行けなくなっちゃった(血涙)」
DAY -1 21:00
    • おれ「・・・約束の時は来た。今日のためにこいつを買ったのだ*5
    • おれ「やっぱり宇宙だ・・・うわわわわわわわわわわわ」(100インチ大画面&大音響でQ予告を見ながら)*6
    • おれ「なんだこれなんだこれなんだこれ」
    • おれ(5〜6回リピート)「よしわかった。風呂入ろっと」
DAY X 00:05
    • おれ(ネタバレを見ないように細心の注意を払いつつ、映画館サイトで3回目を予約)
DAY X 09:00
    • おれ(脳内で清水ミチコが全力再生中)下記動画3:00〜参照
DAY X 10:45
    • (上映終了)
    • 場内静まりかえる→パラパラと拍手→おれも拍手→隣の人、驚愕「えっこんなのがよかったの?」みたいなかんじ。よかったんですよお、ものすごく!
    • 連れ「終わるんですかこれ。あんぐり」
    • おれ「自分の希望どおり、いやそれ以上で怖い」

ヱヴァQの収穫

    • 後輩BはATフィールドが強固でとっつきにくかったのですが、エヴァの話になるとあちらから積極的にココロを開いてくれることが判明して、コミニュケーションレベルが進化しました。かわいい。シンジ君の気持ちがリアルにわかりました(笑)。こうして日常生活がエヴァ基準に侵食されていくのです。

*1:新劇場版DVD・ブルーレイのチャプターは、BGMに合わせて切ってある

*2:なぜこんな書き方をするかというと、連れがアニメ音楽に対する感度がものすごく低くて、著しい温度差を感じるので。

*3:こんなこと書いてますが、昨日まで涙に暮れていたんです。

*4:こんなこと書いてますが、昨日まで涙に暮れていたんです。本当です・・・

*5:日本国内で買うと高いので、eBayで購入

*6:防音性の高いマンションで本当によかったw