KAWAI CA95を買うことにしましたの巻

こちらの記事で紹介したカワイのデジタルピアノCA95のその後です。メーカーさんにいろいろ確認した結果、機能面でも十分に満足できることがわかったので、購入することにしました。
確認内容がネガティブな回答であっても買うつもりはあったんですが、予想以上にMIDI機能が充実していたことと、カタログには書いていなかったことを教えてもらってそれが良い内容だったのが背中を押しました。
MIDI関係は後回しにして、まずはカタログに書かれていないハーフペダルの件について書きます。

  • ペダルの分解能

ハーフペダルは4段階くらいだと思っていたので(自分が制御できるのはせいぜいこの程度だから。汗)、まさか26段階もあるとはビックリです。
あとはMIDI機能ですが、マニアックな話なので、この電子ピアノをMIDIキーボードとして使おうとする人の参考になれば、という観点で記載します。結論的には、非常によいMIDIキーボードになります。下記の内容は、自分の問い合わせに対するKAWAIの返答です。なお、青字は自分のコメントです。

  1. タッチカーブ調整について
    • CA95 のタッチカーブを変更した場合、CA95 のMIDI出力のノートオン・ベロシティに反映いたします。
    • CA95 のタッチカーブを変更しても、CA95 のMIDI入力に対する発音は変わりません。
      つまり、マスターキーボードとして使うときは外部音源に合わせてタッチカーブを調整できるが、スレーブ音源として使うときにはベロシティに対する反応性を変更できない。
  2. ペダルについて
    • CA95 のダンパーペダルのMIDI出力における分解能は26段階、ソフトペダル、ソステヌートペダルはオン、オフの2段階でございます。
    • CA95 がMIDI受信をしたとき、ダンパーペダルは0-127の連続値として動作、ソフトペダルとソステヌートペダルは2段階(0-63=0,64-127=127)となります。
    • CA95 のペダルは、内部音源に対して効き始めるポイントでMIDI信号を出力いたします。
      3番目が重要です。内部音源に対して効きはじめるポイントでMIDI出力がなされるので、外部音源を使う場合には若干の注意が必要。もっともピアノ弾きであれば、音を聞きながらペダルの効き具合を調整すると思うので、実用上は影響ないと思います。
  3. エクスクルーシブ情報について
    • バルクダンプはありません。以下の情報を個別に送信いたします。
      • 音色選択(デュアル、スプリット、4ハンズ)
      • タッチカーブ
      • チューニング
      • デュアル、スプリット、4ハンズのバランス
      • ロワーオクターブ
      • マルチティンバーOFF、ON1、ON2
      • マルチティンバーのChオン・オフ
      • 音律、音律の主音
      • プログラム#、エクスクルーシブの送信オンオフ
    • エフェクト、リバーブの設定そのものは送受信しません。音色選択を受信した場合そのとき受信側の音色に設定されているエフェクト、リバーブになります。
    • エクスクルーシブデータ受信時に変更されたCA95の設定は、ユーザーメモリ保存やレジストレーションに書き込みをしない限り、次回の電源投入時には反映されません。
      MIDIインプリチャートで「エクスクルーシブ送受信可」となっていたので、「バルクダンプですか?」と質問したことに対する回答。CA95は再生音の状態を繊細に調整できるので、曲目に合わせた調整で演奏&再生したいと思っています。それを演奏データと設定内容をペアでPCに保存するためには、エクスクルーシブを利用する必要があります。
    • エクスクルーシブのデータ構造およびパラメータ情報の開示に関しましては、数週間お時間をくださいますようお願い申し上げます。お急ぎのところ申しわけございません。
      →ただパラメータが開示できるか聞いただけなのに、この回答。こちらが恐縮してしまいます。

※前機種CA93との違い
型番は2つ上がっただけですが、鍵盤・音源・アンプ・スピーカー、何から何まで違います。まったくの別モデルと考えた方がよいと思います。CA93は弾きにくく、CA95は弾きやすいデジピです。この違いは、初中級の方でもわかると思うので、これから購入されるのであればCA95をお勧めします。CA65は、音色数やアンプ・スピーカーが違うだけで鍵盤などは同一です(だから値段があまり変わらない)。