リズムオンチにもほどがあるの巻

自分のことですが。
シューベルトの未完成交響曲、あの第一楽章は4分の3拍子、アレグロ・モデラートだったんですね。きょうスコアを見て初めて知りました。シューベルト先生、本当にごめんなさい。
いままでは、8分の6拍子、アンダンだと思っていて、1小節を「1・2・3・2・2・3」という、ゆったり大きな2拍子でカウントして、「なんつー変なメロディだ」「アーティキュレーションがめちゃくちゃ」「(ぴーーーー)が脳にまわった結果だな」とか(中略)まったくお前の脳がおかしいんじゃヴォケと自分を罵りたい気持ちです。

それでですね。
3拍子でカウントすると、アレグロ・モデラートの効果で冒頭の弦の刻みの切迫感がはんぱないし、旋律もどこか嗚咽まじりのようなアーティキュレーションに聞こえて胸を打ちます。これぞシューベルトの幽玄の世界。なんていい曲なんだ。やっぱりシューベルトすごい。感動。いままで未完成はあまり好きじゃなかったけど、自分のリズム感の悪さのせいで間違った聴き方してました。本当にごめんなさい。でも日本人は3拍子が苦手だから、仕方ないよね。と、個人的な欠点を日本人全体の責任になすりつけて、今日の日記は終わりです。