「L'Apotre de la Lune」の調性について


先日アップした動画ですが、この曲の調性がG-minorなのか、C-minorなのか、よくわからないという話。
とはいうものの、自分はC-minorだと思っています(8小節ごとにドミナント的なG7が出てくるため)。なので、当初は♭3つで記譜していました。でもそれだと、A(ラ)の音にナチュラル記号が付きまくって、非常に読譜が困難になります。なので、♭2つにしました。これだとG-minorあつかいになってしまうのですが、演奏しやすいので、まあいいかと。

この曲は2度(全音と半音)がぶつかる和音が連続する、静謐で緊張感のある和声と、テンションを伴ったドミナント、そこから和声が解決しないで、先へ先へと続くところが魅力だと思います。たった8小節のループなんですけどね。

ヱヴァQを何度も見たんですが、正直なところ、最初の部分(Aパート:タイトルが入るまで)は自分にとってかなりどうでもよくて(笑)、この曲が流れる場面(シンジがネルフの中を彷徨うシーン)あたりから、急に引き込まれます。音楽の力って偉大だわ。