KAWAI CA95使用感想の巻

カワイのデジタルピアノCA95をかなり弾きこんで、いろいろなことを感じたのでまとめます。

  • 音響がすばらしい件
    • 響板スピーカーの威力が絶大です。響板だけでなく、鍵盤や筐体全体が振動します。指先や身体でこの振動を体感することで、一段とリアリティが高まっていると思います。CA65との比較では、CA95の魅力は響板スピーカーに集約されます。
    • つまり、ヘッドフォン使用がメインの場合は、響板スピーカーでないCA65のほうがコストを低く抑えることができます。
  • 響板スピーカーがすばらしすぎるので、ヘッドフォン使用やUSB録音したものに違和感を覚える件
    • 本体スピーカーを鳴らして弾く時と、ヘッドフォンで弾く時の差が大きすぎて面喰いました。
    • ヘッドフォンの音が悪いわけではなくて、響板スピーカーがオフになることによる差異に、脳と指がついていけません。
    • ヘッドフォンで弾く場合と、そうでないときで、余韻の響き方が全然違います。それによって、自然に弾き方も変わります。ヘッドフォンをしないで弾くと、余韻や残響をじっくり聞きながら演奏表現を作り上げていけると思います。ゆえにこのデジピは、なるべくヘッドフォンを利用しないで、本体スピーカーで聞きながら弾くべきだと思います。
    • 本体スピーカーを使った方が、響きの余韻やリバーブ感が豊かです。
    • USBダイレクトの録音は、とてもオンマイクなサウンドです。音響感が響板スピーカーで聴くのとは全然違って面食らいます。ただ、演奏内容は違和感なく録れるので、実用上は問題ないと思います。
    • 録音する場合は、ノンエフェクトで録音して、DAWでエフェクトを乗せるほうがいいと思いますが、自分は面倒なので本体エフェクトそのまんまでWAV録音して、それをSoundEngine Freeでおまかせマキシマイズでフィニッシュしています。このあたりの作業に悩まなくなったので、録音終わり〜UPの時間が大幅に短縮しました。