ヘレヴェッヘ指揮 シャンゼリゼ管弦楽団 コレギウム・ヴォカーレ@所沢ミューズの巻

対位法の表現と、合唱の聞かせかたが抜群に上手いヘレヴェッヘさんの演奏会に行ってきました。
一昨年にバッハのロ短調ミサの演奏会で同一メンバーで来日する予定だったのですが、震災関係でキャンセルになってしまったので、リベンジです。

まず、ジュピターは全部くりかえしありにもかかわらず、演奏時間35分という超快速ぶり。特にメヌエットの速い3拍子と、フィナーレの疾走感は格別でした。フィナーレのコーダのあたりで目頭が熱くなった(笑)。
レクイエムは合唱の聞かせかたが絶品でした。キリエの折り重なる歌や、オッフェルトリウム(自分はここがモツレクのハイライトだと思ってます)での対位法パッセージ表現が、ほかのどの指揮者でもありえないカンタービレで、とても気に入りました。アンコールも泣けました。

なお、この組み合わせによるベートーヴェンの第九は自分の愛聴盤になっています。
ヘレヴェッヘの演奏は、アーノンクールのように厳しい音楽ではないので、古楽初心者の方にも聴きやすいと思います。