宇宙戦艦ヤマト2199第六章「到達!大マゼラン」感想の巻

プレミアムナイトと初日の2回観ました。*1
プレミアムナイト時点では、七色星団決戦関係の2話があまりにも神回すぎて、そのあとの2話のテンションの下がりっぷりと、22話のラストシーンがとってつけたようで、あまりよい印象ではありませんでした(でもTV放送で見れば1週間の間隔があるので大丈夫かなとは思った)。初日にもう一度見て、七色星団決戦とその後の2話の対比感や、4話セットでのバランスが非常によいということがわかり、評価を改めました。
ちなみにプレミアムナイトより、初日の方が観客の反応はよかったです。決戦〜事後処理ではみんな泣いてるし、コスモ女子会では笑いが巻き起こってましたw
以下、細かな感想を書きますが、連れがまだ見ていないということもあって、ストーリー関係のネタバレ成分少な目のアニヲタ目線でいこうと思います。

  • 作画
    • レイアウトがものすごくよくなっています。ここは、今回すごく強調したい点。パースの効いたレイアウトに合わせてCGモデルを修正していると思われ、メカニックの描写が格段に向上しました。さんざん軽いと言われていた戦艦ですが、今回は重みや巨大感が伝わってくると思います。
    • その重みが感じられる原因ですが、宇宙空間に重力を発生させたのが最大の要因だと思います。つまり、七色星団には重力があり、上下方向が明確に区別されて表現されます。さらに、星間ガスの奔流を海原のように描くことによって、波を掻き分けて進むガミラス艦や、魚雷直撃時の巨大な水柱、そしてまさしく「沈没」と表現するにふさわしい殲滅シーンなど、「大規模な海戦として七色星団決戦を描く」という明確な演出意図が読み取れました。*2
    • 前半はスピーディなドッグファイトを中心に描き、後半は大迫力の艦隊砲撃戦、という流れが良かったです。ヤマトも決して百発百中ではないのも良かった。
    • 初見時にガミラスの艦載機が撃墜されまくるのが違和感あったんですが、戦闘に慣れていない兵士ばかりなら、こうなるのも当然だよな、という感想に変わりました。
    • 作画スタッフはまさにオールスター体制。決戦となった20話が過去最高なのはいうまでもありませんが、スタジオカラーのメンバーが大々的に作画に加わった21話も女子キャラを中心にとても作画レベルが高かったです。早い話が「萌えた」(笑)。
    • 20話は作監の結城さん入魂のカットがあちこちにあって、本当に感動しました。1枚絵で感動させてしまうのはすごいと思います。沖田艦長は片目しか描かないとか(その片目も半分くらい帽子にかかる)旧作リスペクトぶりもすごいし、古代の髪を少し長めに描いて動きを出すなどのアレンジ具合も絶妙です。あと、この話のラストのユリーシャには、力をいれすぎでしょうww
    • 21話はスタジオカラー松原秀典さんがキャラ作監に入っていて、松原さんらしい表情があちこちに描かれていました。やっぱり好きだわ、松原さんの画。あと原画に鈴木俊二さんが入ってるんですけど、彼の画も一発でわかりますね(笑)。この回が作画崩壊と言ってる人もいますけど、決して崩壊してません。そういう人はおそらくヱヴァの画もキライなんだろうなあ。
    • 22話は、つなぎの回ということもあるんですが、スケジュール的に厳しかったのか作画が乱れ気味です。そのため、松原さんや結城さんが作監協力で加わっていて、キャラのアップや重要なカットはビシッと修正が入っています。たとえばこの回の結城さんは、イスカンダル人専用の作監です(笑)。
    • スタジオカラーの人が参加した=シン・エヴァンゲリオンの制作が進んでいない証拠ですね(涙)。
  • 演出
    • あいかわらず旧作ヤマトや、過去の戦争映画リスペクトシーンが多いです。先に述べた七色星団決戦を海戦として描いたのも、まさにそれですね。
    • ドリルミサイルはほぼ旧作どおりに使っているんだけど、旧作のご都合主義が回避されているのがすごいです。よくぞ理屈づけしたもんだわ。
    • ドメル円盤の動きも旧作を彷彿させていました。重い戦艦の動きとの対比が素晴らしいです。
    • 第五章におけるゼーリックの「違う!断じて違う!」など、旧作のセリフを違うシチュエーションで言わせる演出があるかと思えば、今回はさらばの「行け!行かんかーー!!」と対になる場面が出てきたりして、そのたびに涙腺が怪しくなってしまいました。
    • 「それはない、断じてない!」ってのもあったけどなwww
    • 雪がさらわれた直後に出撃するものの何もできない古代、というシークエンスがすごく好きです。
    • タラン(兄)の使い方が非常に上手いです。伏線の回収も見事。
    • 収容所惑星の展開は少々速すぎだと思いました。19〜22話で約1か月経過しているんですが、そのうち収容所惑星に2〜3週間いたはずです。これを沖田のナレーションをザザーッと流して済ませてしまうのはよくない。話数的にすでにギリギリなので、苦肉の策だと思います。
    • よくぞまあ、旧作の効果音を発掘するものですね(笑)。
    • 対艦ミサイルで空母を沈めるシーンが好き。ズドン!ズドン!という爆発音が重いのなんの。
    • 音楽は新アレンジ多数。3枚目のサントラも発売決定しました。
  • そのほかツッコミたいこと
    • フルネーム「超天然系・ユリーシャ・デウス・エクス・マキナイスカンダルと命名します。
    • ガミラス人のイスカンダルのお方に対する態度が「エボンのたまもの@FFXのように思えてなりません。つまり、イスカンダルはカルト宗教系。
    • そういえばデスラーのあの演説も、シーモア&ユウナの結婚式みたいだったなあ。*3
    • デスラーの「希望だ!!」(超笑顔)にウケたw
    • セレステラのイスカンダル批判が当を得すぎていて、ぐぅの音も出ない件。
    • お茶まで青いとかwアントシアン系ですね。さぞかし目によさそうwwww
    • 「いいじゃないか、惑星のひとつやふたつ」を上回る南部の名セリフいただきました。でもあれ泣けたわ。そして始まるテロン人による「殲滅のメロディ」*4
    • 第三艦橋の無双っぷり。*5
    • 戦闘における山本玲の無双っぷり。
    • 女子会における山本玲の無双っぷり。
    • というか、あっちでもこっちでも女子会してるしw
    • 「食べないのぉ?」(哀願するように)
    • 私はいま、猛烈に感動しているっ!
    • ガミラスじゃないガ軍の人たちの蛮族っぷりw
    • 藪がどこまでも藪だった件。
    • 浣腸代理就任ナシの件。
    • 22話のアレが、威嚇射撃っぽい件。*6
    • 23話の予告が見たかったらブルーレイを買うしかない件(あたりまえ)。*7
    • 新美さんの隠しきれない赤木リツコっぽさ。
    • ジェット噴射→制動→クルクルパッ!のアナライザーがめちゃくちゃかわええw
    • グッジョブ*8
    • 「どうやら全員命令違反で軍法会議ものですなあ」ブっちゃんのガミラス愛、ここに極まる。
    • 肉食系だった星名。爆発しろ。
    • どこまでも不遇なザルツ人たち。死亡フラグ立ってますよ・・・。
    • ゲール君、第七章への出演決定おめでとうございます。
    • フラーケンやタランも第七章にクレジットあり。まあ当然か。
    • 伊東さんェ・・・*9
  • 第七章のチラシ

*1:ちなみにプレミアムナイトから帰ってすぐブルーレイで見直してますw

*2:ブルーレイのオーディオコメンタリで出渕さんがこの件について語ってました

*3:FFXは5回ほどプレイしております。

*4:ブンチャカヤマト

*5:初見の時は笑っちゃったw

*6:この時点でデスラーさんはまだユリーシャが乗ってることを知ってます。

*7:23話はもうガミラス本土決戦で、24話がイスカンダル編、25〜26話で帰還。

*8:吹いた

*9:泣いてる人が大勢いた