カッコインテグラの巻

オヤジギャグ。
予定外の収入があったので、RolandのINTEGRA-7を買いました←あれ?先月まで買わないとかいってたのに。
ひととおりプリセットを鳴らした上で、この音源を3行で要約すると、こんな感じです。

  1. スーパーナチュラル音源が本当にナチュラルで、どこがどうスーパーなのか全くわからないのがすごい。
  2. いわゆる、超豪華なSC-55(piano 1 w とか懐かしい音色名がww)、もしくはSC-88Pro(生楽器が良い)。アンサンブルで鳴らした時のまとまりがよさそうです。
  3. よくわからない音響空間制御機能が付いています。

1.スーパーナチュラルアコースティック(SA)音源について
弾けばすぐわかると思いますが、SAの楽器音は、打ち込みで実力を発揮させるのが難しい音源です。なおかつ、Roland製の軽量キーボードで弾くのが前提だと思いました。1つの鍵盤を押さえっぱなしにして、隣の鍵盤を素早く打鍵することで弦楽器のトリルができて、非常にリアルなんですけど、ピアノタッチ鍵盤ではうまく弾けません。持続音系は、当然のごとくコントローラ使用が前提ですし、コントローラの使い方が下手だと不自然な演奏になります。つまり、習熟しないとうまく弾けない音色が多いのです。
それを踏まえて、良いと思った音色は撥弦系と音程のある打楽器全般です。ナイロンストリングス最高。パットメセニー弾いたらめっちゃ泣ける。あとティンパニもいい感じで、デンドンデンドンせずにはいられないし、弦楽器のピチカートも良いので、当然ウッドベースはゴキゲンサウンドです。
弦楽器(ベーズやギター含む)のハンマリング・オンのシミュレートはとても自然で気持ちいいです。これを打ち込みでやろうとすると、けっこうたいへんですが、SAだと鍵盤をレガートに弾くだけで終わりです。ミック・カーンのフレットレスベースもかなり容易にシミュレートできます。その反面、弦楽器をデタシェで弾くとブツギレになりすぎる感じがするので、このあたりはエディットが必要と思いました。
あと、ヴァイオリンやチェロをピアニッシモで弾いた時のリアリティは特筆モノです。見事にかすれた音が出ます。フランクのソナタ弾いちゃったよw

2.超豪華なGM音源な件
ローランドの音源の特徴は、「まとまりのよさ」にあります。つまり、その音源だけでサウンドを作ると、なにもしなくてもブレンド具合のよいアンサンブルができます。INTEGRA-7もこの伝統を受け継いでいます。GM2の並び順、SC-55mkIIと同じ音色名がまだ使われているので、古くからのユーザは感激すると思います。
音色は素直で癖がないものが多く、そういう意味ではINTEGRA-7のキャラクターというのは希薄だと思います。TB-303のコピー音色とか無料でダウンロードできて、かなり完成度は高いです。このあたりのアナログシンセ・シミュレーションはGM音源では不可能だったので、楽しみたいと思います。

3.よくわからない音響空間制御機能について
デモ演奏聞けばわかりますが、なんだかグルグル回ります。使い方はわかりませんし、これ喜ぶのって日本では冨田先生かTKだけだと思います。以上。

今日はまだ箱から出したばかりなので、ここまで。
サウンドメイキングなどはおいおい紹介しますが、スーパーナチュラル以外の部分は相変わらずFantomと同じパラメタ構成なのでした(これが購入する意欲をもたらした。新しく勉強する必要がないので)。気になるのは、フィルタの効き具合だけなので、そのあたりをチェックしようと思います。デモ音を聴いた限りだと、手持ちのsoniccellやFantom XRとはフィルタの感じが違います。