Logic Pro X vs. Studio One の巻

簡単なまとめ

  • Apple Logic Pro X
    • Mac OSのみ。
    • 有料版しかない。
    • 買うといきなり30GBクラスの音源が付いてくる。(ダウンロード&インストールが大変なので要注意!インストールがコケやすい)
    • たのしい。
    • 打ち込みをやりだすと2画面欲しくなる。
    • 動作が不安定。フリーズしたり、ソフトシンセの音が止まらなくなったりすることがある。
  • Presonus Studio One
    • Windows (32bit/64bit)、Mac OS 両方に対応。
    • 無料版がある。
      • 無料版でもかなり使えます。というか、わたしはずっと無料版ですがなにか?
    • 音質がいいというか、サウンドがいい。これで作業するだけで音が良くなる(ような気がする)
    • MIDIデータの扱いが苦手。打ち込みとか、データ調整とかこれでやるのは無理w

Logic Pro X は、次々トラックを追加して、どんどんシンセを割り当てながら、ガンガン録っていけました。記憶を頼りにあっというまにYMOの東風ができてしまった。しかもかっこいい(笑)。DAW=シンセの用意が面倒、という思い込みを完全に払拭してくれました。付属のソフトシンセが極めて優秀で、相当に遊べます。特にアナログ系のプラグインシンセは、まず買う必要ないと思うけど、こだわりだすと欲しくなるかも。FMシンセも、あまり聞いたことがない音色でよいです。生楽器系はさすがにショボイですが、生ピアノはそこそこ頑張っていて、ベーゼン、スタインウエイ、ヤマハの3社がそろう。スタインウエイは見事にハネケンの音色なので(そっくりです)、ヤマトのBGMを弾くとかなり本物っぽいです。ただし、ベロシティの強弱による音色変化が乏しくて、実用にはほど遠い感じ。
また、このバージョンからFlex(ピッチ調整)がデフォルトで付いてます。自分で歌ったトラックを修正してみたけど、音痴が見事に直っていくのは痛快だよね(笑)。あと、自分の歌は制御不能&理解不能なビブラートがかかってるんですが*1、こういう揺れを抑制することもできます。微視的に修正を重ねると、やたらと時間を食うので、危険なツールです。

Studio Oneは、とにかく音がよい。Logicは音がよいとは思わないので(悪くもないけど)、差を感じます。MIDI機能は本当にダメなので、自分は別のソフトでMIDIデータを作って、WAVにしてからインポートしています。それでも波形の扱いに柔軟性があって、作業がやりやすいです。無料版だと音源も何もかもショボイのですが、もうすぐ新バージョン(ver 3)の無料版が出るので、そっちへ移行して、問題なかったら有料版にする予定。やはりMelodyneというピッチ補正ツールがあります。

あと打ち込み系はCubaseがよいという声を聞くので、試してみる予定。Cubase懸案のノートオフ・ベロシティを細かく制御できるようですw
自分がよく調整するのは、弦楽器のゲートタイムなので、ゲートタイムが小節/拍/tickというカタチでなく、tickだけで表示できるソフトがよいです。たとえば、1拍=480tickで2拍伸ばす音はゲートタイム=960という表記になるのが好き。これを1000にすると、ちょうどよくレガートな演奏になるのです。

なお、Mac vs. Windows という観点もあるのですが、USBオーディオの扱いはMacのほうが柔軟性が高いので、できればMacに移行したいです。Windowsだと、USBオーディオで認識できる機械は1台だけなので、複数台使いたい場合は切り替えが面倒なんですよ。(iConeect MIDIを使えばできるのかも?)

ところで、DAWでいろいろやり出すと、デジタル処理による音質劣化が気になるので、96kHz/24bitのハイレゾ環境へ移行しました。core i7iMacなら全然平気。しかしINTEGRA-7は電源を切ると、44.1kHz/16bit出力に戻っちゃう困った子です。INTEGRA-7は、SYSTEMパラメータ(基準ピッチとか、出力レベルとか)が記憶できないのよね〜。

*1:単に音程が不安定なだけ