ドラマ版デスノート(愛称デスけ)の巻:第3回

いきなり魅上にデスノートが渡るオリジナル展開が斬新でよかったですね。
ただ、そのための手段が強引なうえに、ミサミサからデスノートを奪った犯人にニアメロが突撃!からの撲殺?という信じがたい展開をやらかしてくれました。どうしてこう、このドラマは演出というか、作劇が行き当たりばったりなのだろうか。この件と、魅上のキラ捜査本部立ち入り関しては第9話では完全に放置されましたが、やはりニアが起こした事件ということで、この部分の展開がドラマのクライマックスになるような気がします。

行き当たりばったり展開の他に、リフレインを用いた演出で、作り手側のアイディアの貧困さを露呈することになりました。
第8話でLと月が対決するシーンは、月と父親の対決シーンと同じロジックです(リフレイン)。ここまでは、まだいいと思いました。
この後、9話において第2のキラである魅上の機転でLが死ぬのは、レイ・ペンバー(仮名)のときと同じです。ここまで来るとご都合主義ですし、現場に魅上が姿を表わすのは、彼の素質からしてありえません。

そしてニアメロ編に移行します。ここでニアメロが出てくるのは、続編を作らないという意思表示だと受け取りました。ニアメロ編ではそう簡単に視聴率が取れそうにありませんから、ある意味では正解ですが、やはり二重人格ってのがまずい。
このドラマは、演出の部分でオリジナルな展開は入ってきますが、大きな流れは原作通りなので、このまま進行するとメロ(の人格)がデスノートで死にます。そして、そのおかげで二重人格でなくなったニアが勝利ということになると思います。
くそう、先が読めてしまった。どうか私の予想を裏切って下さい。よろしくお願いします。

こんなかんじで、文句を言いつつも見てしまうというのは、やはり原作に魅力があるからでしょうね。
ドラマを評価していない人でも、窪田くんと忍成くんの演技は概ね好評ですね。ちなみに窪田くんは、だんだん痩せていってます。これが彼の役作りなのでしょう。恐ろしい子