宮川彬良のヤマトーク 〜ヤマトサウンド編〜 其の二 の巻

その1に行けなかったので、なにがなんでも行こうと思って行ってきました。
今回のメインは、2012年に行われたヤマト音楽団大式典2199のライブDVDに関する話題になります。
ヤマト音楽団とは何なのか?どうして混成楽団になったのか?など興味深い裏話が満載でした。
以下、当日の話の内容を順不同で並べていきます。

  • 当日の流れ
    • 上映前トーク
    • ヤマト音楽団大式典2199 第一部の上映
    • 上映後トーク
  • 上映前トーク

(彬良さん)
2012年の大式典はいろいろ不安があったけれど、結果的には大成功でよかった。
アンフィシアターのような広くて変わったホールや屋外は、遠くまで音が届く管楽器中心の編成がよく合う。
ヤマトは作品が作られていない期間があったけれど、吹奏楽のレパートリーとして受け継がれて演奏されてきた。
なので、吹奏楽界隈はヤマトを見たことがないのに、曲を知ってる人が大勢いる。某団体とか(自衛隊?)なにかあると演奏してるし、ナントカ茂さんていう政治家はデスラーが大好き。
もちろん、曲を知っていると言っても、自分がやっていたパートなので「ヤマト知ってます!」っていう人がメロディを歌えるわけじゃなくて、「タラリラタラリラ」とか歌うので「フルートやってたよね」とわかる。
しかし、当時使われていた吹奏楽用の楽譜は宮川泰先生が編曲したものではない。
実は、芸大で彬良さんの先生だった人が編曲している。
それに対して泰先生が文句を付けて、「ここのコードが違う!」とわざわざクレームの手紙を送っていた。てをふる〜ひと〜に〜の「ふる〜」の部分。
※本来はD♭M7→Cmというコード進行なのですが、たぶんD♭→Cmで書かれたと思われます。
大式典で演奏した組曲宇宙戦艦ヤマト」は彬良先生のアレンジで、オリジナルとは若干違うフレーズがあるけれども、吹奏楽としての演奏効果が高いので、なるべくこっちで演奏して欲しい。「自分のアレンジのほうがいいですよ!」と宣伝。
(小林さんが爆弾発言)
実はCDとDVDでは演奏やトークが違います。
そのあたりも着目してください。

  • 上映後トーク

(彬良さん)
冒頭のMCは1回目かな?表情が硬いな〜って思った。(1回めだそうです)
林のように立ち並ぶクラリネットとか、見たこともない画面だよね。トランペットが10人以上いて、コスモタイガーの曲でザッ立ち上がるときも絵面的にすごくかっこいい。
(ここでなぜ大阪市音楽団と土気シビックウインドオーケストラの合体編成になったのか説明)
大阪市音楽団は、橋本市長になってから予算がカットされたので、団員が減ってしまい、足りなくなってしまった。
そこで、ほかの楽団の応援が必要になったのだけど、以前彬良さんとヤマトの楽曲を共演したことがある土気シビックにオファーしたところ、快くOKしてくれたとのこと。
その他に、3人のスタジオミュージシャンが入っているけれど、ベースの人は名手です。(確かに上手かった)
(小林さん)
プログラムは自分の意見がかなり入っている。
だいたい構成が決まってから、彬良さんが「オーバーチュア」を入れたい、って言ってきたんですけど、アレはどういう意図で?
(彬良さん)
実はオペラを書いていたんだけど、やっぱり序曲があったほうがいいと思った。
いきなり本編から始まる方法もあるのだけれども、その世界に入る時間は個人差がある。
ヤマトそのものが初めてという人もいるだろうし、吹奏楽は初めてという人もいるだろうし、もちろん何度も聴いている人もいるから。
(氷川さん:ほとんど出番なしw)
本編に誘うためにフックがあったほうがよい。
(小林さん)
実は彬良さんは音楽面だけじゃなくて、演出もいろいろやってるんです。
「無限に広がる大宇宙」でYuccaさんがステージで止まって歌わずに、右から左に通りすぎて行ってしまうアイディアも彬良さん。
(彬良さん)
そもそも彼女はずっとあの曲が歌いたくて音大に入っちゃったような人なの。
彼女は髪も長くて、背も高くて、わかるでしょ?もうスターシャなんだよ!彼女なら、スターシャが通り過ぎたようにみえるじゃない。
(氷川さんがツッコミ)
でもそれってゲバゲバ90分のオープニングコントみたいじゃないですか?
(彬良さん)
言われてみればそうだ、プラカードに「Yucca」って書いて通り過ぎるやつね!
(氷川さんがさらにツッコミ)
そういえば彬良さんってMCの時に手帳見ながらやってますけど、あれはなぜ?
(彬良さん)
年数とか、順番を間違えないようにメモしている。ガミラスと戦って、次が白色彗星で、暗黒星団があって、とか。あとパイプオルガンで涙の中華丼を食べたのが何年とか(一同大爆笑)
ファンの人のほうが詳しくて「それは76年じゃない」とか言われるのでw
(小林さん)
この演奏会にラブシュープリームを入れたのは自分なんです。
八神さんはさすがに呼べないので、なんとか。
(彬良さん)
実はこのあとで八神さんと共演する機会があって、ラブシュープリーム演奏しちゃったんだよね。
でもボーカルコンサートやってないからやりたいよね!もちろんオリジナルの歌手で。
誰を呼ぶ?島倉千代子さん(笑)、沢田研二さん、布施明さん、堀江美都子さん、(ここで自分はあやうく岩崎宏美さん!って叫びそうになりました)・・・どっちにしても、これから5年が勝負だね!(笑)
※ここから反省点やらパッケージの話に
(小林さん)
MCの台本を私が書いたんですが、トークの合間に入る拍手の時間を計算していなかったので、1回めの上演時に思い切り時間が押してしまってたのが反省。
(彬良さん)
あれは急遽修正したよね。MCの太田さんは本当にプロ。
自分の反省点は、1回めの時にカラオケのCDがトラブったこと。なんで全部生演奏でやらないんだ彬良!!って天から父親の罵声が聞こえてきた。
だから次回は絶対生でやろう、しかも全員プロでやろうと思った。あのときの楽団員がダメということではなくて、もっとヤマトに近い人、実際にサントラの録音をやった人を使おうと思った。そして、それができた。
この反省と、結果が、1つのパッケージに入っている。
ヤマトは自問自答の物語だと思うので、このパッケージでも同じことができて良かった。
(小林さん)
DVD、ブルーレイはコメンタリーも聞きどころなのでお楽しみに。
彬良さんの爆弾発言が飛び出します!ここでは言えません!!
最後に彬良さんの鍵盤ハーモニカによる「真赤なスカーフ」で締め。

以上です。