「この世界の片隅に」を見て感動したのでいろいろ弾いてUPしてしまいましたの巻


映画 「この世界の片隅に」 BGM 周作さん&すずさんを弾いてみた - 楽譜付き

ニコ動はエンコード失敗みたいで、画質が悲惨です。すみません(;´Д`)

まず映画の感想から。
すずさんが主人公の、一種のホームドラマだと思いますが、彼女と周作の夫婦関係に焦点が当たることが多いので、ほぼ恋愛映画の様相で、全体的にとても色っぽい空気感でした。
あとは、タイトルの通り【この世界】をとにかく丁寧に丁寧に描いているのがポイントで、花や虫や、空や雲や海といったものを、ひとつひとつきちっと描くことで、世界を作っていました。キャラクターの動作や表情の描写も実に丁寧で、アニメーションならではの魅力が詰まっていると思います。蟻とかハチとか、全体的に虫がいい脇役ですね(笑)

登場人物では、小姑の径子さんと、すずの幼馴染のイケメン軍人・哲っちゃんが、いろいろ辛かったです。径子さんはすずと対になるキャラとして設定されたことは間違いなく、彼女のセリフはキツイんですが考えさせられます。
哲っちゃんは、いったいどんな想いをすずの家にやってきたのか、考えると胸が痛いです。一番好きなキャラが哲っちゃんです。

のほほんとしたホームドラマに見えて情報量は膨大なので、2時間があっというまに過ぎてしまいますけど、いろいろ考えさせられて、感動した映画でした。

劇伴は生演奏中心で、特に最後に流れたピアノソロ曲(すずさん)が泣けたので、その場でサントラを買って、家に帰ってその日のうちに採譜しました。すずさんだけでは旦那がかわいそうだと思って(笑)、周作さんも採譜して、翌日にはUPしました。テーマは、愛です。

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すずさんの曲は、長調短調を行ったり来たりする旋律が何度も繰り返されます。楽しいこと、悲しいこと、良い思い出、切ない思い出、叶った願い、叶わなかった願い。こうしたさまざまな感情が表現されているように思いました。そんな想いを音に託すということが、この曲を弾いて少しだけですがわかったような気がします。映画のラストで語られたのは、感謝の気持ちとさまざまな形の愛だったと思います。そんなことを考えながら、弾いてみました。