ユーリ!!! on ICE のBGMをいろいろ演奏してUPしましたの巻(第6回)


ユーリ!!! on ICE 10話 教会シーンBGMを弾いてみた Yuri!!! on ICE ep 10 OST (in church) sheet music

ユーリ!!!の劇伴もそろそろ(ようやく?)ネタ切れになってきましたけど、10話の教会シーンで流れたRocking carolと、2話でちょこっと流れたショパン舟歌を弾きました。Rocking carolは完全に前座扱いで、オマケと称した舟歌がメインというひどい動画ですw

舟歌は2話で聞いてやっぱり名曲だなあと思って、劇中で流れた部分(コーダ)からラストまでなら弾けそうだったので、昨年から練習に取り組んでいました。ただ、いきなりコーダのPiu Mossoから始まってしまうのは、やはり違和感があるということで、FS用編曲のような感じで、原曲の最初と最後をつないでみました。
演奏は最初から最後まで、本当に全部難しくて大変でした。心がけたのは、フォルテでもドカ弾きしないこと、フォルテでも流れを失わないこと、フォルティッシモで破綻しないこと、等々とにかくフォルテに関する諸注意と(笑)、そうは言っても楽曲への想いやユーリ!!! on ICEへの気持ちなどを熱く、力強く表現したいと思っていたので絶対にリミッターをかけないという心構えでした。繊細なディテールとかそういうのは、あくまでも副次事項です。

全体的にトリルが怪しいのは、純粋に演奏技術がないからです。特に下記の部分が演奏困難で、トリルでなくただの32分音符になっています。これはどうしようもなかったです。

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あとはペダリングで、かつてないほどハーフペダルを多用しました。電子楽器なので全開で踏みっぱなしでもあまり影響ないんですけど、例えば下記のような部分で踏みっぱなしにすると、さすがに低音がうるさいです。

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クリスティアン・ツィメルマンなどは、この楽譜の通りに左手が16分音符になるところでペダルを上げているので、リズムが強調されて少々硬いニュアンスになっています。自分は流麗に弾きたかったので、この部分で半分だけペダルを踏み込んでいます。あと冒頭の、左手の単音で同様の伴奏系で演奏される部分も同じようにハーフペダルです。

舟歌のこの伴奏をどう表現するのか、ずっと悩みどころだったんですが、今回自分の中で回答を見つけることができたのは収穫でした。