Moog SUB37 tribute edition 購入の巻

久しぶりのアナログ・シンセ購入です。そして、moog(ムーグではなくモーグと呼ぶのが正式らしい)のシンセを所有するのは初めてです。いまはあまり電子系の音楽をやっていないので、それほど活躍する機会はないと思いますが、遊び用で買いましたw
この機種はSUB PHATTY*1の回路に、さまざまなパラメータを追加したものだそうです。そのためパネルのノブやスイッチ類がものすごく増えていて、音作りの幅が広がっています。まだ使いこなせていない状態ですが、いくつかポイントがあると感じたので簡単にまとめます。

・連続可変波形なVCO
Tri~Saw~Square~Pluse が連続可変になっています。元波形の倍音成分は他社製品と比べると少なめで、少し鼻づまり感があってmoogらしい音色だと思います。

・2つのLFO
高速モジュレーションが可能なLFOが2つあります。これは最近のアナログ(系)シンセのトレンドですね。

・ミキサーセクションのフィルターフィードバック
SUB PHATTYにもあったパラメータで、甘く歪んだ太い音になります。なんでもかんでも使いたくなる危険なつまみ(笑)

・フィルターセクションのマルチドライブ
これもSUB PHATTYにもあった謎のパラメータで、やはり歪み系。アナログシンセは歪ませても音痩せしにくく、デジタルシンセのような折り返しのノイズも出ないので大変効果的です。

・フィルタースロープが4段階可変
-6、-12、-18、-24dB/Octの4種類のフィルターが選択できます。スロープの選択を間違えると、思ったような音作りができないので注意が必要だと思いました。当初は-12と-24だけでいいんじゃないかと思ってたんですが、-6dB/Octも OberheimKORG MS-20 的な味わいがあって、捨てがたい魅力があります。*2

<操作性の印象>
LFO、フィルターカットオフ、ADSRなどゼロ~最大値を扱うつまみを回したときの反応が対数的です。つまり値が低いほど分解能が高くなるように設定されているので、微妙な音作りがしやすいです。シーケンシャルのシンセは整数的なので、つまみの回し方に神経をつかうんですけど、moogは雑に回してもあまり問題がないです。
あとはモジュレーションが非常に多彩で、Prophetもビックリという感じなので、つかいこなすのに時間がかかりそうです。
MS-20を使っていたときは、一度作った音色はパッチングを含めパラメータを覚えていたんですけど、このくらいパラメータが増えるとさすがに無理なので、音色メモリーやPC連携機能が付いていて本当によかったと思ってます(笑)。

<サウンドの印象>
上品な音色で、あまりエフェクトを使わず素のサウンドを活かしたほうがよさそうだと思いました。

*1:宮川彬良先生がご購入

*2:これでMS-20のフィルターが-12dB/Octより若干キレが甘いのではないか?という疑念が確信に変わった(笑)