呪縛を乗り越える覚悟を示す宇宙戦艦ヤマト2202 第四章 愛の戦士たち 天命篇の巻

波動砲の呪縛。

ファンの間では昔から言われていたそうですが、宇宙戦艦ヤマトは第一作では波動砲を撃つ対象が人間以外で、その使用も限定されていたのに、「さらば」でいきなりゴーランド艦隊を波動砲で殲滅して以降は、便利な大量破壊兵器としてバンバン使われるようになってしまいました。復活篇では6連波動砲などというものまで登場してしまいます。

そんな波動砲は、リメイク作品であるヤマト2199の終盤で封印されます。封印がなかったとしても、ヤマト2202で無邪気に撃つわけにはいかなかったはずで、何らかの制約は必要だと思いますが、都合よく封印されたので福井晴敏さんはこの設定を使って大きなドラマを仕掛けたのだと思います。それが13回もの話数をかけた、波動砲封印の呪縛からの解放劇です。

どのようにして呪縛が解かれるかは、ぜひ見ていただきたいと思います。すでに多くの人がその場面で感動したことを伝えていますし、私自身も最速上映会の感想でそれらしいことを書いています(笑)

 

harnoncourt.hatenablog.com

 

これは当然、旧作にはない展開なので劇伴(BGM)も新曲が用いられています。ヤマトのモチーフ(ヤマト主題歌冒頭の音)から始まっていますが、ヤマト2199で見られたような主題歌の変奏曲ではなく、まったく新しい楽曲として作られています。ぜひご覧になって、聞いていただきたいと思います。何度見ても泣けるシーンです。

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