ナタリー・シュトゥッツマン & オルフェオ55@紀尾井ホールの巻

オケを指揮しながら歌ってしまうナタリー・シュトゥッツマンの演奏会です。ピアノと相性が悪い紀尾井ホールも、小編成の室内楽オーケストラとボーカルというこの演奏会では極上の音響空間になりました。

シュトゥッツマンはもちろん指揮に歌にと大活躍でした。指揮台に乗らない指揮ぶりは、どことなくアーノンクールを彷彿させました。音楽のつくりも、弦楽器のノンビブラート奏法や、キビキビとしたアーティキュレーションなど、古楽の特性を生かした躍動感あふれる演奏を堪能させていただきました。フレーズが走り出す加速感の表現が素晴らしかったです。