YMO / BGM 2019リマスタリング盤レビューの巻

 YMOリマスタリング・シリーズの続編が出ました。今回はBGMとTECHNODELICの2枚ですが、とりあえずBGMのみについてレビューします。

BGM(特典無し)

BGM(特典無し)

 

BGMは自分が初めて買ったYMOのアルバムです。確か1983年ころに購入しているのでYMOはもう散開した後ですが、とにかくきちんとYMOに触れたのはこのときが初めてでした。
そのときの印象は、腰の座った太いサウンドがシルキーなベールの向こうから聞こえてくるというものでした。コンプレッションが効いた過激な音作りをしているけれど、一枚ベールを介すことで耳当たりがマイルドになっていると感じました。

ところが今回のリマスタリング盤は、そのベールを剥がしてしまいました。
結果、サウンドはクリアで分離が良くなり、個々の楽器の定位や音色がよりはっきりと伝わるようになっています。

これは通常なら良いマスタリングです。でもこのアルバムにおいては「違うそうじゃない」ということになるような気もしました。