プロメア 感想の巻(ネタバレあり)


映画『プロメア』ロングPV 制作:TRIGGER  5月24日〈金〉全国公開

 このPVが微妙だったので見に行かないつもりだったんですが、ネット上の評判が良かったので重い腰を上げて見に行きました。

物語的には、26話シリーズの最後の6話くらいをまとめました、という感じの映画です。つまり状況が終盤にさしかかったところから始まるので、最初からクライマックス感があります。

ただ映画内で流れている時間のスパンが短くて、やたらとスケールが大きい設定と乖離があるし(狙ったかもしれないけど)、全体的に忙しないのでもうちょっとゆっくり見せられないものかとか思いました。まあ老害的な感想かもしれません。

そして終盤のロボットものになるあたりから苦笑を禁じ得ない場面が続出。その前にも細かな演出で昔のSFアニメっぽい画が挿入されていたので予感はしましたが、昭和アニメのオマージュだらけ。戦闘シーンはカメラのスピードが速いので重量感がスポイルされていました。迫力はありましたが。あと澤野弘之の音楽もイマイチ。

挿入歌やピアノ曲はものすごくいいんだけど、戦闘シーンの音楽がガンダムNTのボツ曲ですか?という雰囲気がなきにしもあらず。これも無駄に耳が肥えてる老害的な感想ですね。

声の演技は最高。堺雅人堺雅人だったと言われてますが、自分はほとんど堺雅人のドラマを見たことがないので、イカれた演技に痺れました。

総評としては120点くらいのアニメですが(文句ばっかり書いてるけどとにかく楽しいので絶賛です)、なんでロボット出しちゃったのかなあと思いました。ドリルはやっぱり男はドリルだよな!という納得感があるけど、ガロクレをロボットで戦わせたのはちょっと残念で、もう一捻りほしかったところです。いろいろ刺さる要素はあったので、夏コミケで薄い本を買い漁ろうと思います。