NHK芸術劇場の巻

ワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーンフィル
  ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
  チャイコフスキー 交響曲第4番
サイモン・ラトル指揮ベルリンフィル
  ブラームスシェーンベルク編 ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)

本年最初の芸術劇場はなんともゴージャスなプログラムとなりました。まず昨年11月21日にサントリーホールで行われたウィーンフィルの演奏会が早くも放映されました。ここではゲルギエフの濃厚な表現とブロンフマンの圧倒的なピアノをたっぷりと堪能できましたね。音量バランス的にピアノが大きすぎたのがイマイチ。ブロンフマンがきわめてダイナミクスの大きい演奏をしていたので、TV放映でピアニッシモを聞き取らせるにはあのバランスにしないとだめなんでしょうけど。生で聴いたときはもっとピアノとオケが渾然一体となった素晴らしい音だったのですよ。
この放映でブロンフマンは全国区になってしまった模様で、さっそくHMVのサイトでは特集が組まれております。「知る人ぞ知る」という達人だったのですが、有名になるのは嬉しくもあり悲しくもあり複雑な気分・・・。
ベルリンフィルは何かイヴェントでの演奏だったようで、みんなおしゃれなネクタイしてました。ってかエマニュエル・パユ(フルート)ってあんなに格好良かったのね。演奏内容そのものはあまり気に入らなかったのですけど。シェーンベルクの編曲がいけないのか、ラトルがいけないのかは不明。たぶんどっちも自分の好みにマッチしてないと思われます。アンサンブルが暑苦しくて。まあ原曲が十分すぎるほど暑苦しいのだけど。原曲のおすすめCDはペライア(ピアノ)+アマデウス・カルテット。フィナーレの盛り上がりが半端じゃないです。