テンペスト 第二楽章の巻

第二楽章の練習を開始したのですが、かなり難しいです。テンペストの楽章別難易度は2>1>3に決定。第二楽章は音楽表現の余地が大きく、そのため演奏者の音楽性がダイレクトに反映されてしまうのが怖いです。技術的には遅いテンポの中での32分音符の扱い、特に後半で手の交差をしながらのアルペジョが問題です。あとは音色表現に全てを賭けるみたいな感じです。ポリフォニックかつシンフォニックな書法になっているのも特徴で、オーケストラの楽器を想定するとわかりやすいです。ベートーヴェンがオーケストラを想定したかどうかは知りませんが。第一楽章で思い切り静と動の対比をやってるので、第二楽章は濃厚・重厚な表現が良いと思います。そして第三楽章での奔流へとつながるわけ。第一楽章を弾いていたときはカッコいいけど大した曲じゃないなーとか思っていたのですが、やはりソナタは全楽章を弾かないうちは真価がわかりません。文句なく名曲です。