「あなたにとって最高のピアニストって誰ですか?」と尋ねられたことがあって、そのとき答えたのは以下の5人でした。
- クリスティアン・ツィマーマン
- ミハイル・プレトニョフ
- アリシア・デ・ラローチャ
- イエフィム・ブロンフマン
- 内田光子
他にも素晴らしい人が大勢いるので有望ピアニストということでここに列挙しておきます。
この中で誰が一番うまいかと言えば、ラローチャになると思います。指が速く動くとかミスが少ないとかの観点ではなく、自分の弾きたいようにピアノを鳴らすことができているかどうかがポイントです。ラローチャはその点が完璧なので。ただし彼女はもう引退してしまいました。次いでプレトニョフがランクされて、ツィマーマンも十分すぎるほど上手いのですが「ひょっとしてまだ発展途上?」という気がしないでもありません。内田さんは、ピアノ演奏そのものはあんまり上手くないと思う瞬間もあるのですが、自分の弾きたいように弾けているという点では非常に高いレベルにあると思います。
あと、ピアニストじゃないのですが、グスタフ・レオンハルトは外せないと思います。彼のチェンバロは凄すぎです。ブリュッヘンの台詞「彼はバッハだ」には深く深く同意します。レオンハルトがチェンバロを弾く精度で現代ピアノを弾ける人はいないのではないかという気すらします。そのくらい抜きんでた人です。