サイモン・ラトル&クリスティアン・ツィマーマンのブラームス ピアノ協奏曲第1番の巻

HMVで流れていたんですけど、いやもうすごいのなんの。ツィマーマンは20年前にバーンスタインウィーンフィルとこの曲を録音していますがかなりテンポが遅く、溜めの多い演奏だったため全体にモッサリした感じだったのです。さすがにラトルと組んだ今回は重厚さと推進力が絶妙のバランスで、しかも20年前よりパワーアップして展開されます。
それにしてもピアノ上手すぎ。終楽章などはライヴだったらオケが終わる前にフライングブラボーが確実に発生するであろう燃焼っぷりです。ツィマーマンはどちらかというとモノトーンで重めの音質をもったピアニストなので、ブラームスベートーヴェンなどの質実剛健系の曲にはぴったりだと思いました。しかしまだ国内盤しか出ていないので、輸入盤が入ってくるまでおあずけです。うーん、はやく買いたいCDナンバーワンがこれです。