アーノンクールin京都に行きましたの巻

京都賞を受賞したニコラウス・アーノンクールのワークショップ&公開リハーサルを見に京都国際会館に行きました。日帰りだったので非常に疲れましたが有意義でした。
まずワークショップですが、荒川恒子先生の鋭い質問(というか問題提起)に驚きました。この人は山梨大学にいる場合じゃないと思います。あとバッハ・コレギウム・ジャパン鈴木雅明さんが現場の人らしく、わざと下世話な質問(古楽器と現代楽器を選択する基準など)を振って、アーノンクールに核心をついた返答をさせるなど見事なお手並みを見せてくれました(笑)。鈴木さんのお声を初めて聞いたのですが非常に若々しい美声で、あの外見とのギャップが大きかったです。
公開リハーサルはよくある日本のダメオケで(言葉が悪くて申し訳ないですがダメなものはダメ)、ドレミファソをドレミファソとしか弾けない人たちでした。「アカデミックな場ではその弾き方で正解だけど、実際の演奏ではやめましょうね」に象徴されるアーノンクールアーティキュレーションの考え方が反映されるにしたがって、単なるドレミファソが生き生きとした音楽に生まれ変わっていく様子を直接見ることができました。