エオリアンハープも終わりが見えてきたので次の曲を探しに入りました。今日はかなり本格的にベートーヴェンの月光を弾いてみましたが、懸案の第三楽章を弾ききることができてしまい焦ってます。そのくせ第二楽章に苦労して、おかげでこの曲の体感難易度は第一楽章<<第三楽章<第二楽章になってしまいました(ぉぃ)。要するに、第二楽章の変ニ長調が問題なのです。実は私この調性の曲をまともに弾いたことがなく、ホモフォニックな書法ならともかく延々3声体が絡み合う譜面を読むのが苦痛です。あと第三楽章が難易度的に大したことなくなってしまったのも痛い。エチュードとしても練習しようと目論んでいたのですが、演奏に苦労する箇所があまりないので、この曲をやっても技術向上に繋がらないのでは?などと考えてしまいます。テンペストは甘く見ていた第三楽章に苦労したんですけどね。
第三楽章に苦労しない要因は、革命とエオリアンハープを練習したことに尽きます。左手が強くなりましたし、高速アルペジョや延々続くアルベルティ・バスが苦にならないのです。あと広い音域が怖くない。月光ソナタの場合、一回で掴まなくてはならない音域は最大でも9度なので、15度のアルペジョとかが出てくるエオリアンハープと比較したら全然楽勝です。ただし、この9度はこの曲を弾く上での制限事項になります。左手の9度和音はバラして弾いても影響は少ないのですが、右手に出る旋律交じりの9度は同時に弾きたいのです。第一楽章の緊張感が高まる部分で必ず9度が出ますが、これをアルペジョにされるとさすがに違和感を覚えます。第三楽章もコデッタで9度が頻出します。私の手は10度まで届くので大丈夫ですが、オクターブが精一杯の人だと非常に厳しい曲だと思います。
あと熱情ソナタも第一楽章だけ譜読みしたんですけど、これはやはり難しく、スムーズに弾ききることができません。ピアノの先生のいうとおりこのレベルの曲を練習しないとダメなのね〜と痛感しましたが、あんまり苦労したくないのでとりあえずもうちょっと月光ソナタを弾いてみようと思います。