復刻盤続々の巻

今年は音楽図鑑CLASSICのショパンCD比較試聴を充実させようと思っていまして、いろいろ聴いては月1回くらいのペースで試聴記を追加しています。HMVとかタワーレコードの店頭で入手できるようなCDは一通り聴いてしまったので、マイナーなレーベルや、普通には売ってないものを探したりしています。
あまり入手困難なCDを紹介しても無意味だろうという気持ちもあるのですけれども、「普通には売ってないCD」でダントツに多いのが日本のレーベルです。国内レーベルのクラシック部門は壊滅状態になって久しいのです。DENONもJ-クラシックと銘打ってイケメン&美女系演奏家を引っぱり出してあれこれ発売していたのですが、近年すっかり低迷しています。そのかわり去年からCD化されていなかった音源や廃盤になっていた音源の復刻を始めたんです。しかも安価です。おかげで「幻の録音」だったものや、いまや大御所になった演奏家が若い頃に録音した演奏が手軽に聴けるようになりました。ショパンとは関係ないですが、高橋悠治が弾いた現代音楽のアルバム(クセナキスのヘルマが入ってる)なんか、マニアの間では伝説だったと思うんですね。あとビクター音産が録音していたクラシックCDは店頭からは姿を消しているんですけれどもまだ在庫があるようで、amazonなどで入手可能です。ブーニンとかダン・タイ・ソンとか、日本で人気を博した人のCDが手に入ります。局地的人気だった割に(といったら失礼ですが)、名演奏が多いです。ビクターにとっては不良在庫かもしれませんが、これらのCDは大切な財産だと思います。
CDは再販期限が切れると叩き売りになってしまうので、そうなる前に廃盤→復刻と称して期限延長を図るという企業論理の働いている場合も多いのですが、そこはそれでございます。