さて。今週のピアノレッスンも終わり、ベートーヴェンのピアノソナタ第12番は次回で終了予定です。問題は今後の展開。先生いわく「ベートーヴェンやモーツァルトのソナタとか、ショパンとか弾いてきたから次は違うのがいいねえ。いままでやってない作曲家にしようよ。」…うげ。
この日記を読んでいる方はなんとなく気づいているかもしれませんが、私の好きなピアノ音楽はかなり限定されています。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、ブラームス。このくらいです。ピアノ音楽史に大きな足跡を残したフランツ・リストの曲をきちんとさらったことがないんですね。これはよろしくないと。そんなわけでリスト弾くならダンテしかないということで*1、ざっと譜読み。かなり弾けます。特にショパンのソナタあたりに比べたらずっと楽。ショパンの幻想曲より楽。ありえないほど弾きやすいですし、演奏効果が非常に高い。
ひととおり弾いてヤバイなと思ったのが延々つづくトレモロとコーダのプレストくらいでした。トレモロは気合いしかないような雰囲気です。コーダはこの曲で唯一すばやい跳躍を求められるところですが、左右がかわりばんこに弾くので「ドタドタドタバタバタバタ」という感じになりやすい。ここは優雅に弾きたいところなのに(泣)。あと和音やオクターブの連打、スケールなど派手なフレーズが目白押しで、しかもそれほど難易度が高くないということもあって、ついつい全編フォルテでドカドカ弾いてしまうのですが、そうすると旋律と修飾フレーズの区別がつかない混沌とした状況に陥ります。連打する和音を構成する音の音量バランスに気を遣わないと、単にうるさいだけのつまんねー演奏になりそうな予感です。*2
ということで、もうちょっと勉強しないといけないのですが、ダンテを含む「巡礼の年2年目」はどうもシューベルトの影響が濃厚のようです。というかリストのピアノ曲は出来の良いものほどシューベルトの影響があるような気もするので、このあたりの関連性も含めて勉強したいと思ってます。