「ダンテを読んで」練習中の巻

いろいろ忙しくてまとまった練習時間をとるのが大変なのですが、休日などに練習しています。以前リストアップした難所のうち、リスト半音階と嫌なアルペジョはだいぶ弾けるようになりました。特にリスト半音階は慣れれば大したことない技術でして、演奏効果が派手なのでコストパフォーマンスが高くていいと思います。アルペジョは4小節単位の繰り返しが3回あって、さっと通して弾くだけでも3回分練習しているのと同じ結果になるため、自然に上達してしまいました(笑)。このアルペジョのフレーズは練習曲的な効果が高いので、弾いてると指や関節が強く、かつ柔軟になると思います。いまの問題は、以下のような感じです。

  • 展開部のトレモロが難しい。展開部前半の6連トレモロは腑抜けなタッチで弾くとボヤっとした響きになりがち。しかし、あまり音色が立ちすぎても困るので、和声の構成音を意識してポリフォニックなタッチ調整が必要でむずい。展開部後半の3連トレモロは無茶な腕の交差があり、ぶっちゃけ身体の堅い自分には辛い箇所(汗)。
  • 左右の手がそれぞれ低音部と高音部に離れているポジションへのすばやい移動。これは手の移動速度よりも、その寸前の視線をもっていくタイミングの問題。視線が「← →」こんな感じにならざるを得ないのですが、どのタイミングで見て移動を開始するか、結構難しい。弾きこんでタイミングを掴むしかないかも。
  • 持久力の問題があって、たくさん練習できない。前半部を集中的に練習してるんですが、1時間くらい弾いてると腕が疲れてどうにもならん。
  • 指先が痛くなる。これは私の弱点で、延々オクターブ奏法をやってると、親指と鍵盤が触れるあたりの皮膚が赤くなって痛いです。要はムダに鍵盤を叩きまくってるからなのですが。
  • 本当は長〜いフレーズ単位でのデュナーミクを考慮しながら練習したいのですが、まだとてもその余裕がない。この曲は和音やオクターブ連打が非常に多いんですけど、無神経に「ダダダダダン」て弾くと本当にうるさいし、聴いててつまんない演奏になります。

とりあえずこんなところで、がんばりたいです。