チャイコフスキーの交響曲4番、5番、6番のピアノソロ版の楽譜がとうとうDoverから出ました。amazonで買うと安いです。悲愴交響曲のピアノソロは岡城千歳さんとかが録音していましたけれども、私が弾きたいのはなんといっても5番!というわけで、さっそく弾いてみましたが、く〜、泣ける。やっぱり原曲が良すぎます。多少苦しいアレンジでも、あの5番を一人で弾けるのは感動します。リスト編曲のベートーヴェン交響曲を意識していて、かなり分厚いアレンジになっているのでほとんど不足はありません。
第ニ楽章のあのメロディが最高潮に盛り上がるところはこんな感じ。難易度を下げるために左右の手を近付けてますが、ここはもう左手をオクターブ下げて思い切りフォルティッシモで弾くしかないでしょう!
この曲の頂点といえる、終楽章コーダにおける主題終結部の展開。ここは聴いていて本当に感動するところですが、連続する和音をトレモロにしたのは見事。そして最後のとどめの4つの和音(2段目の最初の小節)をトレモロにしていないのはもっと見事。この楽譜を見てもわかるように難易度は上級者〜専門家クラスです。2台ピアノにして、1人ずつの難易度を少し落とせばもっと弾きやすくなると思うんで、暇があったらリダクションして録音する予定。