「ぴあのピア」のブラームス編がすばらしかったの巻

NHK-BS「ぴあのピア」のブラームス・シリーズ(先週で終了。今週からフランツ・リスト特集)は名演奏ぞろいですごく良かったと思います。メインの演奏を担当した伊藤恵さんと若林顕さんが大好きなピアニストだったということもありますけれども。しかし伊藤さんがあれほどブラームスに対して親近感を持っている人だとは知らなかったのは不覚です。情感あふれる後期作品の演奏は涙が出そうになりました。また若林さんが超絶技巧曲のパガバリ(パガニーニの主題による変奏曲集)に意欲的に取り組んでいる姿勢は頭が下がりました。私も「子供の情景」が終わったらブラームス作品に取り組みたくなり、さっそくOp.117の間奏曲集の譜読みを始めてしまいました。特にOp.117-2は本当にしみじみとした名曲です。ただ、この曲集を真夏の夜に練習することに激しく違和感を覚えてしまったので、秋になるまで待とうと思います。