デヴィッド・シルヴィアン@オーチャード・ホールの巻

相変わらず情念の渦巻くものすごいボーカル。しかしこの日は体調が悪かったようで曲間でゴホゴホ咳したりしたあげく、「ゴメンネ。風邪ひいちゃってヘロヘロなのでセットから数曲カットします。」といって、Pulling PunchesやWonderlustといった名曲がカット。アンコールもなく、1時間そこそこでライヴ終了。Nine HorsesのSnow Borne Sorrowがかなりの傑作だったこともあり、過剰な期待をしていたのにこの仕打ちとは(涙)。すごいなと思ったのは、延々と続くループのオケをバックに流しっぱなしにしておいて、ブリッジやサビを間違えずに歌えることです。お経みたいな曲(笑)が多いのに、構成を間違えたり歌詞をトチったりしないのは偉いわ。どう考えても練習とか訓練とか、暗記とか努力(笑)とか、そういったものに縁がなさそうな人だし。