ばばかん雑感追記の巻

プログラムに第九の歌詞(原語&日本語訳)が載っていたのは非常に非常によかったです。いろんな演奏会で第九を聴きましたが、歌詞が配られたのは初めてでした。クラヲタの端くれとしてこの曲の歌詞は覚えてるのですが、内容はあやふやだったりするので*1、改めて内容理解が深まった次第。
それと、杉並公会堂は1200人くらいの中規模ホールなのですが、やはり古典派の演奏はこの規模が適正ということ。歌手陣も無理して声を張り上げる必要がないし、合唱も迫力満点の上に歌詞が明瞭に聞こえます。国内のクラシック用大ホールは2000人規模のところが多く、ちょっと広すぎるんです。あまりに大きなホールだと、後ろの席は絶対的に音量が足りないから、迫力不足に聞こえてしまいます。
あといろいろ思ったのですが、この曲やっぱり生演奏で聴くべきです。前回書いたことと矛盾しているようですが、録音で聴くには長いし飽きるからというのが最大の理由でして(笑)。生演奏なら比較的容易に集中力を保つことができます。特に第四楽章などは嫌でも引き付けられる魔力があります。でも演奏する人は大変だと思うんですね。長時間演奏し続けなければならないオケはもちろんのこととして、ソリストの歌手なんかじ〜っと待っていていきなり歌わなきゃいけないってのは本当に厳しい。人間の声は、いきなりバリバリ出ません。バリトンの「O Freunde, nicht diese Töne!」が始まるときの緊張感、怖さというのは、おそらく尋常ではないレベルと思います。でも、そういう危険性を差し置いても、生演奏で聴くべき曲。感動の度合いが違うのです。
ま、そういうわけで何が言いたいのかというと、ちょっと泣いちゃうくらい感動した!ということなのさ(照)。*2

*1:音として記憶するというか、原語で覚えているのです。

*2:いまさら第九で感動してしまうのは気恥ずかしいお年頃なので許して。