レント・コン・グラン・エスプレッシオーネの巻

ドラマ「風のガーデン*1の影響で練習をはじめてしまいました。難易度が低いので今日1日でほとんど弾けるようになってしまったのですが、われながら上手いなあ、とか感心しながら弾いてる図はなかなかキモイと思います(汗)。まあでも、予想通り左手のアルペジョが一筋縄ではありませんね。さすがショパン先生です。
今日は一日ノクターンの楽譜を眺めていたのですが、ショパン先生のノクターンに対するスタンスの変遷ぶりがすごすぎで、改めて驚きました。12番まではサロン用小品として手馴れた感覚で作っている様子が見て受けられるのですが、13番でシリアス方向に作風を変えた後は、もう完全に本気モードに入ってしまいます。14番は転調だらけの意欲作ですし、15番は幻想曲の短縮版のような楽想、そして16・17・18番の3曲は別次元の高みにあります。特に17番の繊細なピアニズム、18番の対位法を駆使した展開は舟歌幻想ポロネーズといった大曲に匹敵する芸術性と完成度の高さを持つと思います。

*1:久しぶりの号泣ドラマ。泣いたら負けと思いつつ、毎回負けてます。くそう…。